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140字小説【才能の鏡】


町外れの骨董屋で鏡を購入した。その鏡は持ち主の隠れた才能を映すという。しかし毎日のように鏡を覗きこんでもぼくの姿しか映らない。そのことを骨董屋の主人に言うと主人はこう返した。「もう答えは出ているよ。眉唾物の骨董品を買う“行動力”さ。失敗も多いが学ぶことも多いだろう」

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