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140字小説【空へ】

「明るい話題が少ないせいか皆しょんぼり下ばかり見ている」男はそう呟き子どもたちに風船を配り歩いた。しかし名もない怪しい男から風船を受け取る子どもは少ない。男はやけを起こしたのか用意した大量の風船をすべて空へ放った。するとカラフルになった空に気づいた多くの人たちは上を向いた。


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