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140字小説【見えない落とし穴】

廃屋の裏庭には巨大な落とし穴がある。そんな噂を聞き探検していたぼくは、隠された巨大な落とし穴を発見した。所々の土から覗く薄い板が穴の場所を知らせてくれている。興奮して近づいたぼくは、気づけば空を見つめていた。目の中で星が飛んでいる。ぼくにとって、最大の落とし穴は自分の視力だった。

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