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140字小説【親友の合図】

僕には驚くほど短気な親友がいた。根はいい奴だが喧嘩っ早く、いつも僕がなだめる係だった。そんな彼も病に倒れ他界した。死後の世界に興味のあった僕は生前の彼に一つ頼み事をした。もし霊として存在するなら合図して欲しいと。彼の墓前で手を合わせる。風が吹いているのに、驚くほど早く火がついた。


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