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140字小説【いつかぼくにも】

僕は名もない作家。僕の作品が日の目を見ることは無いのかもしれない。それは奇跡のようなものだから。僕は小さな灯台に背をもたれながら遠くの小島を眺めていた。まだ日は高いというのに雨雲に覆われた薄暗い空。突如、沖の小島が美しい光の舞台へと変貌していく。あの薄明光線は、いつかぼくにも。


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