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140字小説【意外な結末】

ぼくはキッチンにて、右手で卵をつまんで器用に転がしながら、左手のスマホで自分の書いた小説を何度も読み返して、呟いた。「落ちが弱い」ぼくは意外な結末を求めていた。そして卵をシンクの角で割った瞬間、貴重なぼくの朝ごはんが、右手からこぼれ落ちた。「あっ!!」シンクにはヒビ割れた茹で卵。

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