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140字小説【亀のように】

僕は時たまここへ足を運ぶ。足洗潟公園の中央を東西に走る大きな池。ここは亀の聖地だ。日向ぼっこしたり、芝生の上を歩く亀を見にくる。甲羅に閉じこもる時もある。歩みも決して速くはない。僕と似た亀たちは今日も逞しく生きている。彼らの生きる意思が僕に勇気をくれるのだ。「歩みを止めるな」と。

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