140字小説【予定が狂った】

「あなたがこの手紙を読んでいる頃、私は天国にいます」十年前にお婆ちゃんが僕宛に書いた手紙。百歳を迎えた差出人は僕の隣でお団子を頬張っている。お婆ちゃんに手紙を見せると「予定が狂ったからもう一度書かんとね」そう言い笑った。次も予定が狂えばいいのに……僕は心の中で呟いた。

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