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140字小説【徘徊】


目覚めると知らないお爺さんがいた。ぼくの部屋の扉を開きこちらを見ている。「誰?」と聞くと少し申し訳なさそうに「すべて忘れました。どうやってここへ来たのかも」と言う。それから二十年後。娘がやってきてこう言った。「どこ行ってたの?また勝手にタイムマシン使ってないよね?」

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