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140字小説【譲れない】


「整列!番号!」「いち!にい!・・・ろく!ナナ!」「おい待てお前!ナナじゃなくてシチだろうが!」「ナナです!!」怖い体育教師に初めて歯向かった。ぼくが想いを寄せる彼女の名前を否定された気がしたから。七海と書いてナナミ。怒鳴られ竹刀で胸を突かれても不器用なぼくは一歩も譲らなかった。

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