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140字小説【ハコブネ】

方舟と呼ばれる巨大な宇宙船が月に向かって飛び立った。「裏切り者!」や「二度と戻ってくるな!」と罵声を浴びながらも、ぼくは船長として月面の居住スペースへ彼らを送り届けた。地球に居場所のなくなった不倫カップルたちだ。再び地球に戻ると友人がこう言った。「あんな人たち、よくハコブネ」

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