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140字小説【探しもの】


ぼくが公園の長椅子に腰掛けていると、腰の曲がった困り顔のお婆ちゃんが公園内を北へ南へ早足で行ったり来たり。誰も気には留めない。「あの、何かお探しですか?」声をかけるとお婆ちゃんは可愛い笑顔で答えた。「ありがと。今見つけたわ」探しものはぼくの胸の中にあったようだ。

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