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140字小説【彼のランチ】

街の片隅にある公園のベンチ。そこで彼は毎日、一人で静かにランチをとり、隣のベンチに座るうつむきがちな少女を気にかけていた。ある日、彼がいつものように公園に来ると、少女の姿はなくベンチには一枚のメモ。「ありがとう、おかげで笑顔が戻りました」メモの下には乾電池。それは彼用のランチ。


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