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140字小説

480
削って削って、磨いて磨いて仕上げた140字小説です。
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#読書垢さんと繋がりたい

140字小説【ノイズ】

「またね」と立ち去る繊細な彼女。背中を見つめているとカバンからイヤーマフを取り出した。聴…

こし・いたお
4か月前
5

140字小説【伝えたい…】

学生時代の記憶が甦る。隣席の女子と些細な内容の文通をしていた。ノートの切れ端に書いて折り…

こし・いたお
4か月前
3

140字小説【二兎を追うものは一兎をも得ず】

愛人と肩を寄せ合い動画を観ていた。「顔なんて付いてればいいの。大切なのは優しさ」インフル…

こし・いたお
4か月前
3

140字小説【母】

僕は連休を利用し久しぶりに実家に帰省した。遠方で就職する僕を「いってらっしゃい!!」と笑…

こし・いたお
4か月前
7

140字小説【奈落】

「垂らしてくれ…」詐欺師だった男は穴の上に向かって力無く呟いた。穴の底までロープを垂らす…

こし・いたお
4か月前
2

140字小説【ぼくのファン】

ダムの建設現場で働くぼくは飯場で暮らしている。休日の前夜は親くらい歳の離れた爺ちゃんの奢…

こし・いたお
4か月前
3

140字小説【わかりやすい男】

被疑者はポーカーフェイス。「空き巣被害に遭った家からあなたが出てくるのを目撃した人がいる」そう告げても、アリバイの不完全さを問いただしても、眉ひとつ動かさなかった。しかし、差し出したお茶のコップを地震?と勘違いするほど震わせ、マスクをしたまま口に運んでこぼした時は確信に変わった。

140字小説【夜更けの紳士】

残業を乗り切り家路を急ぐ私。疲れた体に鞭を打って歩く。もう夜更けで人通りは少ない。そこか…

こし・いたお
4か月前
4

140字小説【将棋崩し】

嫌味な店長は将棋が得意。私たちパートのことを陰で駒と呼んでいる。悔しいから将棋で打ち負か…

こし・いたお
4か月前
2

140字小説【G】

心の風邪をひいた繊細な彼女。メモ用紙に迷路を書くのが日課だ。その迷路をペン先でなぞり進む…

こし・いたお
5か月前
3