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SNS断ちしてチルいことした記録。

SNS断ちをした(※2日)

タイトルそのままです。
SNS断ちをして、山にこもってました。2日ほど。

10年近く青い鳥先輩にお世話になっているなかで、たった2日のSNS断ちで何が変わるのかという話なのだが、いかんせんツイ廃なので久々に何もしない時間が発生した。(重度なスマホ依存はこうなる。気をつけろ若人)

その間に私は、サザエの殻を磨き、初シーシャをしばきおチル体験をしてきた。貴重な体験の記録を残したいと思う。

サザエの殻を磨いた。

現在、食堂家の台所は大変ドブ臭くなっている。
いきなりどうした、という感じだが、ドブ臭くなってしまっている。
その原因ともいえるのが、初っ端やらかしたガンガン焼きのせいである。

「ガンガン焼き食べたいな」
SNS断ちでやることが9割無くなった(ツイ廃は一日の活動のうち9割をツイッターで過ごしている)私は、ふと思い立ったわけだ。

最近いたるところで推しがキャンプをしていたり、Youtuberがキャンプをしていたり、ということで感化されてしまったわけである。あと海鮮が食べたかった。
シーズンも晩夏に差し掛かり、スーパーのBBQコーナーも縮小してしまうだろうということで早速食材調達に向かい、サザエとつぶ貝とエビを手に入れることができた。

ガンガン焼きとはいえ、早い話豪快に鍋にぶち込んだ酒蒸しである。しっかり洗った海鮮類と酒を鍋に入れて火にかけたら完成という豪快な海の男のレシピ。

ふわふわエビミソのいい匂いが漂う中で、段々異臭が漂い始める。
「あれ? なんか臭くない???」

この異臭の犯人は、つぶ貝だった。
自分の買ったつぶ貝は、灯台ツブという海底の泥から栄養を摂取する生態らしく、つまり……そういうことである。とはいえ寿司屋のつぶ貝は全然臭みなどないし、丸のままつぶ貝を塩茹でにしたものもおつまみとして存在している。
のちのちよく調べたら、臭いの元はこの貝の肝に由来するものらしく、肝を切除してぬめりを取るなど下処理をした上で調理すれば問題ないとのことだ。

つまり巻き貝の調理経験値がドブな私がやらかした、文字通りのドブガチャだったわけである。しかも貧乏性で「サザエよりも安いから」という理由で灯台ツブを2パック買ってしまった。泣きっ面にハチとはこのことである。

しかし灯台ツブには何の罪もない。実際臭みを抜きにすれば身は寿司屋で食べるツブ貝らしく歯ごたえがあり、うまみもある。完全に私の落ち度である。10:0だ。本当に申し訳ない。

2パック目は調べたとおり、ちゃんと肝も含め下処理した上でバター焼きにした。めちゃくちゃ美味しかった。
慣れない食材は下調べが必要である。良い経験になった。

私の失策は思いのほか被害が甚大で、換気扇を回してもドブ臭さ漂う台所を生み出す結果となってしまった。
帰宅するたびに「磯の香り」という言葉では擁護しきれない何とも言えないスメルが出迎えてくれるのである。独り身には厳しすぎる。

エビとサザエについては前者のやらかしもあって、相対的にめちゃくちゃ美味であった。
サザエは灯台ツブと同じ巻き貝でありながら、扱いやすくワタも非常に美味しい。酒飲みが喜ぶ味だ。さすが日曜のゴールデンタイムの看板を背負うだけのことはあると感動してしまった。
エビはミソが流れてしまっていたが、スープとしてラーメン作りのバフ要員となってもらった。

そんなこんなの第一回ガンガン焼きパーティー(一人)であったが、その副産物としてできたのが、サザエの殻である。
つぶ貝の殻は、身を取り出す時にほぼほぼ砕いてしまった。一方サザエの殻は身を取り出すのに殻を割る必要もなく、そもそもめちゃくちゃごつい。
生ゴミ行きにしても良かったのだが、サザエなんて滅多に買わない。
じっと見てると「何か使えないか」と思ってしまった。巻き貝とはどこか神秘的な形をしているので、ちょっとお洒落なインテリアにでもなりそうである。耳にあてて遠い潮騒の音を聞くのも風流じゃないか。

そんな思いを抱きながらネットに情報を求めると、何と【植木鉢代わりにして多肉植物を植える】というものを見つけた。
海の象徴である巻き貝に、陸の植物が植わっているとはなんともロマンチックじゃないか!!

サザエの殻は、フジツボやら付着物やらがいろいろ時間が積み重なった状態なのだが、表面を溶かせば螺鈿らしいキラキラした層が現れる。しかもそれは台所の穀物酢でできるらしいというお手軽さ。
早速サザエの殻をしっかり熱湯消毒し、内側が溶けてしまわないように養生をして容器に詰め、穀物酢に漬ける。

漬けた途端から殻の端々からシュワシュワと明らかに「化学反応シテマスヨー」という泡がたち始める。
炭酸水のような泡立ちっぷりにテンションが上がった。気分は完全にでんじろう先生の実験を目の当たりにした小学生である。

そんな反応に期待感をもちつつ一晩。
一部螺鈿らしいキラっとした部分が見えてはいるが、ほぼほぼ昨日のままで、ちょっと拍子抜けした。あのシュワシュワは何だったんや。

更に調べると、よく巻き貝のインテリアとして見るような、真っ白な貝に近づけるにはサンポールが良いらしい。
お酢は食材であるため、溶かす威力が弱いのか。やはり高火力に越したことはない。パワーイズパワーである(言いたいだけ)。

そんな訳で近日中【禁忌の力(サンポール)】を使って再挑戦する予定だ。

シーシャをしばいた話

ずっと前前から「シーシャバーに行きたい」と思っていた。
近年「チル」の象徴とされているシーシャに言いようのない憧れを抱いていた。
あの異国情緒あふれる見た目に、水たばこというちょっとアングラな雰囲気漂う喫煙ツール。いわゆるチョイ悪への憧れというやつだ。

早速近場にあるシーシャバーに行ってみた。
路地裏にある薄暗い隠れ家的な内装をイメージしていたが、明るめのカフェバーといった感じだ。むしろ昔ながらの喫茶店の方が暗い気がする。

お店に入ったところで年齢確認をされる。そりゃあタバコ吸いに来てますから、と謎のドヤりを覚えながら免許証を出し、席に案内される。
そこでシーシャが初体験であることを伝え、スタッフの人と味の好みの調整を行う。
私はチャイが好きなので、チャイベースにしてもらい、あとはスタッフさんがブレンドの微調整をしてくれることとなった。
ドリンクを飲みながら待つこと約10分。
食堂専用シーシャが運ばれてきた――思ったよりデカい。座高ぐらいある。
でもそんなデカデカしい喫煙具に憧れていたので、正直ワクワクしかない。
スタッフさんからシーシャの吸い方レクチャーを受け、早速喫煙開始。

今回はチャイ×ピスタチオ×ミルクのブレンドとのこと。
一口吸ってみて驚いた。
煙を吐き出した瞬間、チャイのスパイス感とミルクの甘さ感に交じってピスタチオ特有の、あのくすんだ甘さが漂ってくる。めちゃくちゃ美味しい。タバコ感ゼロ!
思わず「めちゃくちゃ美味しいですね!」と言ってしまい、レクチャーしてくれたスタッフのお兄さんをニッコリさせてしまった。……ヘヘッ(恥
シーシャの味をブレンドしてくれたらしいお姉さんもカウンターの向こうから「アリガトウゴザイマアーッス!!」と返してくれたので瞬間的に(あ、この店推す…)とトゥンクしてしまった。ヘヘッ(好

このシーシャというものは大変面白く、香水のように時間の経過とともに味が変化する。
最初のうちは先ほどの通り、三位一体の複雑な甘さを楽しめるのが、徐々にチャイらしいスパイス感がメインになり(しかもチャイを飲んだ後の口に残る感じも再現されている。感動した)、最後はミルクの優しい甘さが徐々にフェードアウトしていく。
大体シーシャ1回分の燃焼時間が2時間ほどなので、なるほど、たしかにこれはのんびりしないと楽しめない、というか勿体ない。シーシャをしっかり楽しむには、時間に余裕がある時がベストだと思った。

しかも店内に電源とWi-Fiがあったため、ドリンクを飲みながら、シーシャを吹かしながら、ネットサーフィンができるという、何とも絵に描いたような贅沢なチル時間を体験することができた。
「これこれ~!今めっちゃチルなことしてる~!若者的なことしてる~!」
とハイテンションになっていたのは言うまでもない。この高揚感は、タピオカをウーバーイーツした時以来だ。

これでセクシーな美女を侍らせていたら、完全にアラビアンな世界に出てくる悪名高い貴族の出来上がりである。そういう想像も相まって、大変充実した2時間を過ごすことができた。

言うまでもなく、店舗のポイントカードを作ってしまった。また行きたいと思う。

SNS断ちをしたのは2日間であったが、逆に濃厚な2日であったと振り返っている。
たまにはSNSを断って、気になることを片っ端からやっていくのも悪くないと、ドブ臭い台所で夜食のラーメンを作りながら思う次第である。

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