見出し画像

GAMDAM FACTORY YOKOHAMAで拝む

現代の大仏建立こと横浜のガンダムをみてきた。
動きをまとめた動画はこちら。
10分ほど。音はあれだけど最後の6分がだいたい上から見下ろしたかんじでフルはいってる。
最初の4分は地面の近いとこから撮れてて迫力はあるのだけど、途中スチールとったりしてて静止画が切れてるので参考程度に。
そう!これ最初にカメラまわしたときに、youtube にあげるつもりなんてまったくなくて、わーって思ってただけだった。
でも全部みたらこの凄さは誰かにつたえたくなるやつだってなる位、ちょっと謎の感動をしたんだよ。

ざっくりまとめとして、特番やらなにやらで見飽きたかもしれないけれど、皆行くといいと思う、というオススメのエントリです。

--------------------------------------------------------------------------------

予約時間より早めにいくと、山下ふ頭の待機列から普段みられない角度でインターコンチなども見渡せてとても写真映えするので、すこしお得。ただし冬場はめっちゃ吹きさらしだし(多分真夏はめちゃ暑い)天候的には優しくない。でも、ガンダムも近くからみられるので飽きないかも。でもまあ天候対策は万全に。

画像1

時間指定入場で、終わり時間になっても追い出されることはなかったが、初日で物販が数時間待ちとかだったからかも。今後のオペレーションでどうなるかは不明。**:00で起動実験(ちゃんと動く)、**:30でスタンバイモード(姿勢が変わる)。
(あと物販、初日だったからからだろうけど転売ヤーすごかった。入場ノベルティとともに日付指定用紙がくばられてそれで上限みたいな買い方でした。それでも並ぶけど)

会場にはいって最初に思ったこと。

「わーはめ込み合成か!?」っていうくらいCG感がすごい。
単純にビルみたいに大きなヒトガタロボがそこにあるっていう圧倒的存在感で拝みたくなる。完全に大仏。
大仏をみて人が極楽浄土を思ったように、そこにでかいガンダムがドックに収められているという絵面の素敵さの前には、「腰が細いとか頭が小さいとか足が長いとかそういうもろもろ(以上すべてファーストガンダム直撃世代の兄による批評)」が全部気にならなくなる。
ひとは単純にでかいヒトガタのものをみると拝みたくなるものなのかもしれないなと思った。思ったよりずっと仏像だった。新型コロナ退散!!!

さて動くガンダムだけども。

まず、エントランスあたりにあったセピア色の写真をちゃんと見ておくと味わいが深まると思う。
「発見されたパーツの確認」という表記がガンダムの頭部パーツ写真にあり、これは過去の異物を発掘しそれを復元した結果であるというストーリーなんだなという前提がそっと差し出されてる。ここ通るときには本物のガンダムがすでにみえた先にあるからちゃんとみるには厳しい場所にあるんだけどw 見ておいたほうが後々味わいぶかいフリだ。
実際は開発場面の記録画像なんだろうけど、ちゃんとセピアでザラッとしたアナログカメラみたいな加工がそれっぽくて好き。
ちょっと牛久大仏にあがるまでに見られる大仏建立までの写真や土門拳の仏像写真なんかを思い出す。まさに大仏なんだな

画像2


で、ガンダムなんだけれど。
音とセリフにすごく助けられてる。
動きがゆっくり。例えれば油圧エレベータのクッションみたいな動き。
おそらく特番等でご覧になったかと思うのでネタバレるけれど、
シナリオとして
ドックヤードが開く→ガンダムの起動テスト開始→ドックから歩いて出る→
トラブルで自動姿勢制御が効かなくて膝から崩れ落ちる→
手動きりかえで立ち上がる→開発主任みたいな人の「過去の技術(エントランスの発見されたパーツ写真のフリを思い出そう)には未知の部分があり、我々はまだまだこれからだな」的なメッセージ→
ガンダム、手を上げてポーズ
といった起承転結があり、それぞれに曲やSEがついていて、このゆっくりな動きに意味をもたせているので、全くもって気にならない。

膝をつくのも(ああ自動制御が切れたから膝ついたんだな。でも搭乗者を守るためのシステムは動いてるからいきなりは倒れないんだな)とか(まだうまく動けないのも発見されてない技術があるからだろうな)とか脳内が(ヲタ的似)完全に補完できる。とてもいい。
体感したその場の感想としては
「(動きが)遅いっていわれてたけど、それほどじゃないし楽しくてすごい!」だった。
でも映像にとってもどってみたら、実際は遅いんだよ!!w
せめて2倍のスピードくらいで動いてほしい。
でも見た時は全然そんなの気にならなかった。動きの理由をセリフが補完してくれるから。そして実在しているという迫力と音!!
この「見たすごさ」は見ないとわからないと思うのでぜひ見てほしい。

さっきから同じことしか言ってないけど、ホント見てほしい。
大仏のすごさを実感するのは大仏の実物をみてこそ!
ガンダムを横からみられるデッキの予約をとれなかったので、また後日私も再訪するとおもわれます。価値はある!

他の施設もみてほしい

ショップの横、センター階段を挟んだ部分の部屋で、開発者のこれまでのあゆみみたいなパネル展示(ここを集中して特番とかでもやっていたが)や模型の展示をしてるのが良いのでぜひ見てほしい。
各企業さんの努力と長い開発があってのガンダムで、愛と技術がつまっててほんとよかった。
展示物の前半にあるモックモデルや3Dプリンタで射出したような小さな模型や、多分本当にプロジェクトのささえになったんだろうなってものがあるのもまた味わい深くて本当にすごいプロジェクトだなと思う。
関係ないけど、押井守監督のコメントがじつに押井監督ぽくて好きだったので貼っておくw

画像3


最後の富野監督からのコメントは、いっぱいツイッターにもあげられていたので読まれた方も多かろうと思うが、私も撮ってきたので記録にはっておく。
(noteに写真がいっぱい貼れるのがわかったので浮かれながら)

画像4

画像5

とある特番で、監督が指をひろげたときに指の股部分が開くようにならない不自然さを「作り直せっていいたいとこだけど〜」って言ってたのが、本当に監督らしいなってかんじだったし、この人もまた、ファーストガンダムから年齢を重ねて丸くなられたのだなと、このコメントを読んでしみじみ思った。

鉄腕アトム世代がロボットをつくり、ファーストガンダム世代がガンダムをつくり、オカエリナサト(「トップをねらえ!」)世代がはやぶさプロジェクトに関わる時代、また次のアニメが誰かに影響を及ぼして現実世界を少し楽しくできたらなと思う。

何度もいうが、横浜のガンダムは大きくてちゃんと(少し)動く。
それだけでなにか感動し、また拝みにいきたくなるので、やっぱりこれは現代の大仏なんだとおもう。新コロ退散!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?