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刮目せよ、路上で奏でし曲芸を。

Suspended 4thをご存知でしょうか。

愛知県発、レーベルPIZZA OF DEATHに所属をしている新進気鋭の4人組ロックバンド。略称は「サスフォー」。

私は現在、このサスフォーに非常にハマっています。この熱をなんとか伝えたい、ぜひもっと広まってほしい聴いてほしい…!

というわけで、いくつかのポイントに分けてそんなサスフォーの魅力について個人的な観点ではありますがご紹介したいと思います。

①恐ろしささえ感じる演奏力

技巧派。このバンドを一言で表すならこの単語がぴたっと当てはまります。

四人それぞれが圧倒的な実力を持っており、それが楽曲の中でも4人分発揮されているのにも関わらずそれが喧嘩せずにひとつの楽曲としてまとまっています。

記事タイトルに「曲芸」というワードを使いましたが、これは私がはじめてサスフォーのライブを生で見た時、「サーカスみたいだ」と感じたからです。人間離れした技の数々を間髪入れずに繰り出してくる光景を目の当たりにしたあの時の感覚が、まさかバンドのライブでも味わうことができるなんて…!

「それ、手がどう動いてるの?」「なんでそんな音が出るの?」「どういう原理?」といった些かバンドを見るときにあまり出ないような感想が湧き出ます。

②これだけは聴いとこ3選

まずは聴いてみないとその演奏力は分からない。ということでそれぞれの演奏力が遺憾なく発揮されているおすすめ楽曲を3つ程紹介します。

⑴ストラトキャスター・シーサイド

1番有名な楽曲である、この「ストラトキャスター・シーサイド」。

まずイントロが恐ろしいです。有無を言わずともかっこいい。かっこいいのですがそれ以上に恐ろしさが上回ります。

というのも、このイントロはまずベース単体から始まります。私自身もそうなのですが、ベースを少しでも触れたことがある方は、このイントロを初めて聴くと動揺をするはず。文字で表すことで衝撃を薄めたくないのでとにかく、まず再生ボタンを押してほしい…!

勿論ベースに触れていなくても、純粋に「すご...」と感じるはずです。

そしてそのベースからドラム、ギター…と順に入ってきてイントロが完成されていきます。

このイントロが非常に長いのが特徴であり、それぞれのCD音源でまた違ったアレンジもされているので聴き比べてみるとより楽しいです。(現在、各種ストリーミングサービスでは3種類の「ストラトキャスター・シーサイド」を聴くことができます)

個人的にイントロに何よりの衝撃を受けた楽曲なのでこの事ばかり特筆してしまいましたが、徹頭徹尾まとめてアッパーでクールです。とにかく1回でもいいから聴いていただきたいです。キラーチューンとはこの楽曲のことを指すに違いない。


⑵ブレイクアウト・ジャンキーブルースメン

こちらもイントロがとてもかっこいい。ギターのリフから始まります。

イントロで高まったテンションがアウトロまで失速する素振りさえ見せずに最後まで走り抜けていきます。

ギターだけでなく、それぞれの「楽器のカッコよさ」を突き詰めているような楽曲で、それぞれがそれぞれの必殺技を繰り出しています。主張をし合っています。にも関わらず喧嘩をしていない、というよりバチバチとした雰囲気はありつつもなぜかスッと聴けてしまいます。

これ聴いて楽器始める人も多いんだろうな~と想像してしまいます。

ちなみに、初見の方はぜひ最後までMVを視聴されることを推奨します。衝撃のラストが…!

⑶97.9hz

かー----っこいい!

1番好きな楽曲です。

Gt.Vo.のワシヤマさんが「ベースにスラップをさせるためだけに1時間ぐらいでつくった」としている曲。

この歌詞には意味などない ただ並べた文章 
閃いてくるフレーズ取り逃がさないように待って
千載一遇なステージ狙うはここから30秒間
とりあえずまあ聴けよこのSLAP

歌いだしの歌詞がまさに表していますね。「歌詞に意味はない」とメタ要素を出しつつ「とりあえずまあ聴けよこのSLAP」とベースに注目を浴びせる。凄まじい。それを弾きこなしちゃうBa.のフクダさんもまた凄まじい。

「ベースのバキバキとしたスラップ音大好き!」といった方はぜひ。虜になってしまうこと間違いなしです。

③蜂のように刺し、また蜂のように刺す。


サスフォーといえば栄の路上、栄の路上といえばサスフォー。

これまで紹介してきたSuspended 4thの魅力は、やはりこの「路上ライブで培った経験」が礎となっています。

2016年から路上ライブをスタートさせているサスフォー。その後2019年は「武者修行」として渡米をし、そこでも路上ライブを行っていました。

何気ない路上の風景を一気にひりついた雰囲気がで包み込みあっという間に自分たちのものにしていく様はまさに圧巻のひとことです。街行く人々に向けて音を鳴らし、興味を惹かれ立ち止まった人々に対して立て続けにエッジの効いた楽曲で圧倒していきます。

ライブハウスや野音などで行われたライブに出演された際のMCでもそのストリートについて話すことが多々あり、このバンドと路上ライブは切っても切れない関係であることは間違いないでしょう。

こちらは路上ライブの映像ではありませんが、先ほどご紹介した「ストラトキャスター・シーサイド」のスタジオライブの動画です。途中で全然違う方向に持っていたとしても最終的にまとまってしまうのは路上ライブで培ってきたアドリブ力が何よりも大きいでしょう。

以上、Suspended 4thの個人的魅力3選でした。ひたすらにカッコイイロックを浴びたい方、ぜひ!

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