#本日のなうぷれ④ Run Away/[Alexandros]
「王道」を駆けゆく名曲。
今回はこちら!
[Alexandros]のRun Away です。
現在の日本のロック、いわゆる「邦ロック」が好きなら知らない方はほぼいないのではないか、というほど知名度の高いこの楽曲。
邦ロックに詳しくなくても「 [Alexandros]?"ワタリドリ"なら知ってる!」という方もいらっしゃるかもしれません。
「ワタリドリ」と「Run Away」。どちらも同じアルバムに収録されています。
そして前者に肩を並べるほど、この「Run Away」は力強さが溢れ出ている名曲です。
という事で、今回は主に歌詞の観点から超有名曲「ワタリドリ」と比較をし、この楽曲について書いていけたらなと思います。
追い風届けるよ 僕ら一心に羽ばたいて 遠い過去を背負ってた あなたを未来へ運ぶよ
僕が死んだって 何も残らないから 生きているそのうちは 死んでたまるか
前者が「ワタリドリ」、後者が「Run Away」の歌詞の一部です。
それぞれ楽曲のカラーであったり、方向性であったり、何を伝えたいかがはっきりと浮き出ている歌詞を一部抜粋しました。
「ワタリドリ」は「あなた」に向けたフレーズや応援の言葉が散りばめられています。
語り手である「自分」も確かに歌詞内には存在するのですが、ひとりぼっちではなく「僕等」として登場しています。
「僕等」が困難に対峙する「あなた」に向けているストレートな励まし、鼓舞。それがワタリドリです。
一方「Run Away」は孤独です。歌詞内の「僕」は時折現れるやるせなさを抱えながら、それでもやるしかない。と決意をしています。
こちらも「僕ら」というワードは登場しますが、不特定多数の人間をまとめて「僕ら」としているような固さ、繋がりの薄さを感じます。
それぞれの困難を抱えた「僕」たち(僕ら)の、自分と向き合いながら各々の答えに辿り着くまでの過程、感情の振れ幅。それがRun Awayです。
双方とも応援ソングには変わりはないのですが、これほど違うアプローチで人々の心へ刺さるような歌詞を紡ぐ川上さんはやっぱり凄いな…としみじみ感じました。
今回はここまで。
MVもまさに朝焼けが印象的な映像作品です。アウトロが今まで聴いたことがないほどおそろしく綺麗。
ご覧いただきありがとうございました!
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