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なぜ絵を描くのか

なるべく毎日日記を書こうと思います。

持病をもう長らく、たしかもうすぐ10年ほど患っておりまして、おかげさまで言葉を使うのがとても苦手になってしまいました。(合ってる?自分の年齢をいつもひとつ上に数えてしまう癖があります、早生まれなので。)
発病よりももっと昔、大学のころは詩を書いたり小説を書いたりすることを専攻にしていたので、まさか自分が文章を書くのがこんなに下手になるとは思っていませんでした。人生何があるかわからない。

そんなわけで、今日の日記。

なんのために絵を描くのか、って人によってそれぞれだと思うのですが、わたしは「わたしが好きなものをわたしが把握するため」に描いています。全然高尚な理由じゃないどころか人間としてとても初心者な理由だと思っているので、人に言ったことはありませんでした。
わたしは自分の心を大きく震わす衝撃を与えたものを刷り込み的に好きになりがちなのですが(みんなそうなのかな?)、「衝撃を与える」みたいなデカいイベントがなくても好きなものってたぶん無意識にたくさんあるはずなんですよね。でも全然自覚がないから、疲弊したりするとすぐに好きなものが全くないしんどい世界だと錯覚することが沢山ありました。
なので、普段から自分の好きなものを把握しておくために絵を描いています。「好き」だけじゃなく、他の気持ちも傾向を把握できればと思っています。

たとえばなんですけど、よく「青が好きなんですか?」と訊かれます。わたしの絵に青がおおいからです。

デザフェス59にてブースの様子。確かに青が多い?

わたしの絵に青が多いのは世界に青が多い(ようにわたしが思ってるだけで根拠はない)からなので、特に青という色が好きだったり嫌いだったりすることはありません。たとえばスマホケースに好きな色を選んでいいと言われたら、絶対に青は選びません。たぶん橙か黄色か黄緑を選ぶと思います。黄色が好きなのかもしれません。
これは青が好きなのか?そうでないなら好きな色は?を判断するきっかけとして絵が働いた例です。こういうふうに自分のことをもっと知れたらと思って絵を描いています。

自分の中の美を体現するとか、美術史の流れを汲んで現代に昇華するとか、そういうの全くなくてごめんなさい。そこになんとなく罪悪感があります。でもこの罪悪感は特に必要のないものだと思います。そのうち克服していきたい。

ちなみに、青という色はとくに好きだったりしないのですが、「青を使って絵を描くこと」は最近とくべつに好きになってきました。青をよく使うので、青い絵の具それぞれの個性や使い所を分かってきたからだと思います。
このままたくさんの色を好きになれるといいな。


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