東京国立博物館 特別展「始皇帝と大兵馬俑」 その10
咸陽の皇帝陵の発掘で明らかになったのは、秦など自国の出身者は陶器を焼くといった仕事に従事させて、陵を作る危険な仕事は征服した国々からの人々で作らせたということだった、とのこと。「知られざる秦の一側面」として強調されていました。
征服した先の人を奴隷のように使うのは秦に限らず色々な王朝であることですけどね。
カタログではこの出身地による差別が不満を引き起こし秦をすぐに瓦解させてしまったのではないか、という分析。テロ事件・難民問題・移民問題を抱える現代にとっても深く考えるべき事柄と言えます。2級市民を存在させてはならないというのは現代国家の(安全保障の)鉄則だと考えます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?