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白忘


白忘(はくぼう)


白い靄と蝋燭のあかり
煙のように舞う君に 
目玉焼きをのせて
もう二度と見失わないように

朝をのぞくと
その先に海があった
調味料は潮だけで充分だ

どこかから運ばれてきたことばは
かなしい空にたどり着き
星星にぶらさがりながら
迎えを待っている

そんな夜の中と
そんな朝の先に

わたしは自分を重ね
ただ観察している


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