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自作詩をいくつか、そのじゅうさん。『心模様は読めない』


『心模様は読めない』


読めないなら都合の良い解釈をしよう。

それでなんとかなるんだったら、良いんだけどさ。

前向きでいよう、って言うのは実は、そう易々と人を救わない。

心が限界を迎えてる時に、それでも自分の心模様は分からないもんだから、よし前向きに行こう、だなんて思っちゃったら。

本当に大変なことになってしまう。

だから、疲れることではあるけど、自分に向き合うってすごく嫌なことかもしれないけど、一生懸命、あるだけの力を振り絞って、自分の心模様を読もう。

心模様は読めない。

でもできるだけで構わない。できるだけ読むんだ。自分のことなのに、迷宮にいるような気持ちになると思うけど……。

自分の心模様が、晴れていたら、前向きであればいいし、曇っていたら、雲の流れをじっくり観察して、向き合わないと。雨が降っていたら、今日はもう寝るしかないのかもしれないね。

こんなに、自分の心さえ、読めないというのに。

人生というのは、他者の心模様まで関わってくる。

君の気持ちは、少なくとも表情からでは読み取れないよ。

何かに怯えていたり、何かに絶望していると察しても。

それは一体なんなのか、それが分かる日が僕に来るのだろうか。

僕の気持ち、君の気持ち。

君の心の中に、僕はいるのかなあ。

それさえ、よく分からないまま、心模様を探している。

いち、を、に、に。

に、を、さん、に。

さん、を、よん、に。

よん、を、ご、に。

無理なことだとしても、少しずつ、少しずつ。

少しは変化するはずだから。

少しは君の心模様、見えるはずだから。

少しは自分の天気、見えるはずだから。

『Oh! 笑ったフリして』


どうしようもないマイナスに、いつもひれ伏して。

どうしようもない現実を、塗り替える力もなく。

今日も君や僕は、やっぱ元の性格なんで、笑ったフリしてしまう。

本当はもっと思い切り笑えたらいいのに。

誰かの悪口に、心底疲れてしまう。

人を傷つけることでしか、繋がれないんか僕らは!

今日も君や僕は、神経質に泣いてる、だけど笑ったフリさ。

そんなことしてたらもっと不利になってしまった。笑顔だからってフリじゃないぜ!?

Oh! 笑ったフリして
明日を誤魔化してる
Oh! 笑ったフリして
自分を誤魔化してる
苦手なことは山ほどだけど、少しずつアップデートできたらいい。
と思いつつ、今日も眠る……。

分かり合えない人もいる、それを知ることは大切さ。

でも気付いたあの日から、大事な何かが冷めてしまった。

今日も君や僕は、やっぱ元の性格なんで、笑ったフリしてしまう。

本当はもっと思い切り笑えたらいいのに。

本当はもっと素晴らしいことで、好きなことで、笑っていたいのにさ!

Oh! 笑ったフリして
本音を誤魔化してる
Oh! 笑ったフリして
感情を誤魔化してる
苦手なことは山ほどだけど、少しずつアップデートできたらいい。
と思ってる、どうか三日坊主にならないように!!

『あなたのため笑いたい』


世界は残酷ですか?



今日も僕は世界に対して悲観的になっている。

とは言えども、僕もなるべくなら幸せでいたいものだ。

最近は疑心暗鬼も弱くはなってきたが、やはり心の奥底に根付いてしまっているものではある。

これは夢の話ではあるのだけれど、そうそれは夢十夜くらいにはとっぴな夢なのではあるのだが。

炎とも言えないくらい、黒に近い炎が、地面を覆い尽くしていて、僕はその道を歩かなければいけなかった。

何のために生きているのか。

何のためにこうも苦しむのか。

こうも望み通りにいかないのか。

しかし、僕の肉体が現実《ここ》にある以上、紐づいているこの精神も、現実《ここ》を軸に考えていかなければいけなかった。

夢から覚めた。

僕は泣いていた。

意味がわからなかった。

あなたのために。

誰のために。

無理をして、無理をできて。



空は青色だ。地面は今も普通にある。

あれは夢だったのだと再認識する。

だけどどこかリアリティのある夢だった。

くすくす。

笑い声が、教室の端から聞こえてきた。

おかしい、僕はもうとっくに、この場所からは離れているはずなのに。

同じ場面が何度も現れる、僕は成長できていないのだ。

あなたのため笑いたい。

笑わせることができたなら、僕は笑えるんだ。

過去だって笑い飛ばせる。

忘れたくない過去も含めて、振り返ることだってできちゃう。

未来だって所詮はまだ存在しない存在。

笑い飛ばせるのかもしれない。

君には、なりたいものがあるかい?

僕も、僕もあったよ。

あるよ、今でも。

助けてくれたら、なんてもう思わないよ。

君のこと、笑わせたい。

この世界、残酷、最悪、やるせない、毒だ、真実はない、嘘が上手い、愛はどこ、優しさは偽善、だとしたって、だとしたって。



今日も——。



幸せに、なってみせる。

なって、みせる。

なって、なって、なって。

僕が笑ってやるんだ。

笑いたい、笑わせてくれ。

そのために君も笑わせたい。

本当の幸せは一人じゃ無理だから。



君の笑顔、探してた。

それは僕の笑顔を探すことだ。

何のために生まれたのだろう。

どうして、今も生きているのだろう。

なぜ、表現という舞台を望んでしまったのだろう。

なぜ、僕は。



誰かの幸せになりたかったのならば、もっと素敵な道もあった。

あったろうに。

なぜ、僕は今も言葉を求めてる。

なぜ、なれない自分ばかりを求める。

どうして、あの子のこと思い出してんだろう。

世界は綺麗なんだろうか。

いや、残酷なんだ。

でも、あの人は美しいと言っていた。

もっと、知ることがあると僕は思った。

幸せになりたい。

なって、みせたい。

後悔を全て塗り替えたい。

なって、みせる。

自分を嫌いになることを、常套手段にしたくない。

自分を二度と愛せないまま、このままだと死んじゃうかもしれない。



いやだ。

いやだよ。

僕は、僕が生きてきた今までに、僕を生かしてくれた周りに。

何か応えたい。

何か答えたい。

それが、何なのかは今でもあんまり見当がつかない。

幸せになってみせる。

なって、みせたい。

自暴自棄の夜から、今度こそ。

抜け出してみせる。

出会ってみせる、君に。

もう、もう、もう。

そんな気持ちで今日を過ごそう。

そう、そう、そう。

妄想から抜け出せ。

うつ、うつ、うつ。

躁鬱を抽象してみせろ。



あなたのために笑いたい。

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