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歩みよれないSDGs


今回のテーマは【SDGs】です。
最近は、SDGsという言葉も随分浸透してきました。
 
SDGsとは、そもそも持続可能な社会の為にたてられた明確な目標。
人々の協力なしには達成できないゴールであるにも関わらず、
最近では【取組む人】【取組もうとしない人】の間の、溝が目立つようになってきてしまったと感じる場面があります。
 
企業からSDGsに関するメッセージを発信する機会が多くなってきた今だからこそ、【反対意見】や【過激な意見】に目を向けてみませんか?
 
 
と、いうことで、今回のテーマはこちら。

歩み寄れないSDGs


最近あったニュースをもとに、いくつかトピックを紹介いたします。
 
 
 
●TOPICS
1)ゴッホやモネが標的に・・・!エコテロリストとは!?
2)知識を貯めたZ世代は騙せない・・・!?
3)SDGsに前向きに取り組む人を増やすには?
 
―――
 

1)    ゴッホやモネが標的に・・・!エコテロリストとは!?


 私自身とても衝撃を覚えたニュースです。
報道を見た方も沢山いるかもしれませんが、改めて。
2022年10月14日、ロンドンのナショナルギャラリーにて、ゴッホの名画『ひまわり』が被害にあいました。2人の環境活動家が、作品にトマトスープをかける、という事件。
『JUST STOP OIL(とにかく石油を止めろ)』という団体の活動家により、この事件はおきました。

ゴッホの『ひまわり』にトマトスープをかけた環境活動家


 
 イギリス政府が決定した「北海油田における石油とガス採掘政策」に抗議する為の活動とされています。この政策は、イギリス政府が【シェールガス】と【北海油田】と【ガス田】の再開発に取り組む政策で、環境への負荷が高い“フラッキング(水圧破壊)”という方法でのガス採掘を認めたものでした。
 
 SDGs が叫ばれる時代に、なぜイギリスがこのような政策を発表したのか、疑問に思いませんか?
 
 ここで出てくるのが、ウクライナ問題。
ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、イギリス国内のガス価格高騰が続くことへの対策として、イギリスが2040年までにエネルギーの時給自足を達成する為の政策として採択されました。
 
 国の経済や生活を守らなければならない政府 と 未来の地球環境を訴える環境活動家。 戦争の問題と環境の問題は、一見かけ離れた議題に見えるかもしれませんが、このような場面を見ると密接に関わり合っている問題なのだと再認識させられますね。
 
 この事件の容疑者たちは、エコテロリストと呼ばれ、環境問題に取り組むあまり過激なアウトプットを通して世の中に訴えかけている存在です。 みんなで達成に向かっていかなければならない大きな問題に対して、過激なアプローチを取ると、推進がもっと困難になってしまうのではないかと、残念に思いました。
 
2)    知識を貯めたZ世代は騙せない…!?
 
 Z世代の中でSDGsへの知識が貯まっていることは、もはや当たり前の事実です。学校の授業や、就活のセミナーでも、SDGsはコアテーマとして取り上げられている為、そもそもの意識が高いのはベースにあります。
 
 当たり前のようにSDGsに対する知識を貯めたZ世代に対して、うわべだけでの企業発信はもう受け入れられなくなってきています。
 
✓『サステナブルをうたっているから買う』のは、その行動自体がサステナブルではない。本当ならば、『新たなものを買わない』のが環境への一番の配慮。
 
✓オーガニック商品を週1で紹介するサステナマウントのアカウントは信用できない。本当にオーガニックな生活を送るなら、そんなに高頻度で消費しない。
 
✓ステンレスストローは本当にサステナブルか?
 コップで直接飲めばよいのではないか?
 
✓エコバッグばかりノベルティにしている会社は正しいのか?
 エコバッグの生産も環境に負荷がかかっているというのに。
 
✓大企業の取り組みはその時ばかりの嘘に感じてしまう。
 大事なのは、“継続性” 本気で変えようとしているのかの姿勢が見えないと共感できない。
 
など、様々な意見があるようです。
 
SDGsへの審美眼を手に入れたZ世代だからこそ、
企業としても真摯な行動が伴わない限り、選ばれるブランドにはなれないのかもしれません。
 
 
3)    SDGsを肯定できる人を増やすには?
 どうしてもSDGsに前向きに取り組めない人は沢山いるかと思います。
なぜなら、不便でめんどくさいから。環境のことを考えなくてよいのならば、コンビニでレジ袋だってもらいたいし、夏にはクーラーをガンガンにつけたいし、好きな服はお金の許す限り買って、流行りが終わったら捨てて、スタバの飲み物だってプラスチックのストローで勢いよく飲みたいですよね。
 
 でも、本当にそれでよいのでしょうか?
 
 先日、【ELLE ACTIVE! for SDGs】というイベントが実施されました。
私も当日会場に行き、女優・二階堂ふみ氏と環境一般社団法人「SWiTCH」代表・佐座マナ氏の対談を聴講してきました。
 
その中で、佐座さんがおっしゃっていたことがとても印象に残っていて、これなら誰もが自分ゴト化できるのかも!と思ったヒントをご紹介します。
 
 『自分の一番好きなこと』を起点に、環境問題について考えてみるのはどうでしょう。という提案でした。
 
例えば、
サッカーや野球などの、屋外スポーツが好きな人。
SDGsで定められている問題をクリアしないと、近い将来暑すぎて屋外スポーツができなくなることでしょう。
 
動物が好きな人。
気候変動の問題が悪化すると、地球上に住める生物が限られてくることでしょう。
 
お寿司が好きな人。
気温上昇が続けば、海に泳ぐ魚がいなくなって、お寿司は二度と食べられなくなることでしょう。
 
 
たしかに、自分の好きなことができなくなる未来は、悲しいですよね。
そうならない為に、今頑張らないといけない。
1人の力ではどうにもならないと思うかもしれませんが、やらないよりやったほうがましだと思います。
 
SDGsについて考える“きっかけ”を見つけ、みなさん1人1人が自分ゴト化できることを願っています。
 
 
 
ということで、今回はSDGsに前向きになれるかなれないか、その溝にはどんな問題があるのか、をご紹介しました。
 
仕事としてSDGsの話題を扱う1人の担当者として、
みなさん自身が少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。


これかららも引き続き発信していくので、次回もお楽しみに!
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※これらの事例は参照のURLを参考に掲載させていただいております


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