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イスラエルとハマスについて思うこと

パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスから7日に受けた大規模攻撃に対して、イスラエルは宣戦布告をした。

中東の歴史にはさほど詳しくはないが、どちらにも言い分があり、第三者的に見ても、どちらに正義があるかと判断できないのがほとんどの日本人の感覚であると思う。

XをはじめとしたSNSでは、表面的な情報から善悪について語る評論家があふれている。自分の中の感情を抑えきれず脊髄反射で発言をしているのだろうが、こうした一つ一つは小粒であっても、ある方向に世論が誘導されていくのを見ると、とてつもない恐怖に襲われる。

一般人であれば、無責任に発言をすることも、よくわからないからと態度を保留にすることは可能である。
しかし、政治家、しかも要職にある人間は国益を考えて判断をしなければならない。

岸田首相は、バイデン大統領がイスラエル支持を表明した直後に同じくイスラエル支持を表明した。
岸田首相がXに投稿「我が国は強く非難」 ハマスのイスラエル攻撃 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

政治の世界では、正義よりも国益が優先される。イスラエルの軍備、支援国の供給体制、ハマスの属するパレスチナ側を支持する国々との今後の関係、パレスチナ側の戦力、中東の騒乱による日本の石油備蓄体制、今後の経済の行く末。

どのようなパラメーターをもって、岸田首相はこの決断したのか、推測するしかないのであるが、中東からは宗教的なしがらみもなく、距離的にも遠い国として、とはいいつつ多少なりともゆかりのある国として、最善の方向に導いてくれることを祈るしかない。

そして、今起こっている蛮行はただちに終わらせて、いくら罵り合ってもいいから、早く、当事者同士が会談できるような方向に導ければなおのことよい。

本当に本当に早く終わってほしいと願っている。


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