夏の終わりの青い記憶
今日が8月の最後の日だなんて信じられますか。
毎年そうなのですが、夏が始まるときには、この暑さと日差しの季節にいずれ終わりがやってくるなんて、みじんも感じられないのですよね。
でも、お盆を過ぎたあたりから、なんとなく空の青みが変わり、風の感触が研ぎ澄まされてきます。
そして、やっぱりきてしまうのです、夏の終わりのこの日が。
だからといって、特に何事もなく、とりとめもなく一日は過ぎていってしまうわけですが。
そういえば、今日は特別な満月だそうです。スーパーブルームーン、だとか。
ブルームーンというのは、青い月のことではなくて、一か月に二度満月があるとき、二度目の満月をそう呼ぶのだそうです。
ブルームーン、という言葉には、とても珍しい、あり得ない奇跡、みたいな意味もあるのだとか。
要するに、レアな現象ということですよね。何かが起こりそう、起こってもおかしくない。そう思う気持ち、わかります。奇跡的に素敵な何かが起こってほしい気がしますね。
奇跡かどうかはさておき、8月最後の記念ということで、三方五湖の天空のテラスに行ってきました。
レインボーライン、とうたわれている有料道路を走って、湖と海のあいだにそびえている山の道をのぼったところにある絶景スポットです。
有料になっているのは、山頂の駐車場とその先の天空のテラスに続く区間(とても短い!)だけで、山を登って降りるだけなら料金は発生しません。
さらに、山頂の駐車場から天空のテラスまでは、一人乗りのリフト、またはケーブルカーで上がります。お一人様1000円。
駐車場やリフト乗り場の隣にレストランもありますし、そこまで登っていく途中途中がすでに絶景の連続なのですが。
やっぱり一番てっぺんの天空のテラスまで登っていくと、さすがすぎる絶景が全方向に展開しているスーパーパノラマオーシャンビューが楽しめます。
頂上のリフト降り場に、虹色の日傘がサービス?で置いてあって、観光の皆さんがそれをさして散策されていましたので、その光景がまさしく絶景プラスレインボー。そういう意味だとは正直思いませんでした。お天気もよく日差しもたっぷりあって、虹色の日傘が青い空と海と湖に映える映える。
頂上はかなり細長くて、通路もそんなに広くはないのですが、あちこちにゆったりしたチェアやパラソルが置いてあって、ゆったりした雰囲気でした。
観光地の定番である「恋人の鐘」や、お願い事を書いて湖の方向に投げると、天狗様が願いを叶えてくれるという「かわらけ投げ」、さらには足湯に浸かりながら景色を眺められるデッキもあるという、なかなかの充実度とリラックス度です。
軽食と甘味が楽しめる小さいカフェもあって、きれいなブルーのソフトクリームや、レインボーカラーのフロートなどが売られていて、楽園のブルーをとことん満喫させてくれます。
今回は、レインボーフロートをいただきました。
ソフトクリームにオレンジ色のソースとブルーのソースがかかっていて、まわりにトロピカルな果物のフリーズドライがトッピングされていました。
食べ始めは、なんという虹色感、と思っていたのですが、食べすすむにつれて、オレンジとブルーのソースがカップのなかで溶けあっていき、最終的にはブルーにほんの少しだけエメラルドを効かせたような、まさしく楽園の青いしずくがカップの底に!
個人的に、その手のブルーグリーンのまろやかな色味が大好物なので、テンションが爆あがりしました。パライバトルマリンやあ~!!
三方五湖、というのは、名前のとおり、五つの湖が連なっているところで、それぞれの湖は深さなどが異なり、よって見える色味もそれぞれ違うのだとか。
それとは関係ありませんが、福井県のそのあたりは梅が有名だそうで、山を降りて湖沿いをドライブしていると、梅畑があったり、梅干しの直売所があったりしました。時期じゃないみたいで、直売所は閉まっているみたいでしたが。
私も帰りがけに道の駅に寄って、梅干しを買って帰りました。
いやー、楽しかった!
夏の終わりに、永遠に終わらないかのごとく青い海と空と湖を堪能できて、実によかったです。
これで、今年の夏を、名残惜しくも見送ることができそうです。
ではまた。さよなら、8月。