見出し画像

学びを最適化せよ ローカルで進化し続けるために。

先日NewsPicks主催の”New Are New city"と言う勉強会に行ってきました。スタートアップシティとして日本で躍進を続ける福岡市と今後の様々なAIの技術進化。ローカルxテクノロジーでどのような未来が描けるか?という勉強会でした。


セミナーが開催されえたfgn(fukuoka growth next) 
大名小学校をリノベーションして作られています。

 登壇される方や参加される方が20代~30代ばかりでおじさん経営者はかなりの戸惑い。しかしいろいろな意見交換をさせていただきました。自分も経営者として若手だと思っていましたがいつのまにかいい中堅クラスの年齢になってしまったんだと否応なしに気づかされました。


NEWS PICKS  " the secon cycle"

学びを最適化せよ

いろはやは創業177年。その歴史のバトンリレーの中にそれぞれの店主のたくさんの挑戦と学びがあったんだろうと思います。うまくいくことばかりではなく、中には破れた夢や目標もきっとあったろうと思います。


いろはやリニューアルオープン。(昭和初期)

私が知る限り3代目の宇八さんの時も必死に学び必死に挑戦していたのだろうと思います。
「隣の店が8時に開けるのならうちは7時にお店を開けよ」「隣の店が8時に閉店するのであれば9時に閉店せよ」といった商売方針でした。時代的にそれは正しい経営観だったろうと思います。

しかしながら4代目の富司男さんの時代になるとその学びや実践は通用しなくなる事もきっとあったろうと思います。4代目の富司男さんは「店は客のためにある」という理念の商業界で学んでいました。かつて自分も全国ゼミで熱海や幕張などによくいっていました。


商業界 箱根ゼミナールの応募要項

しかし3代目の宇八さんはこれまでやれてこれた実績。プライドなどがあるために容易に新しい手法を受け入れなかった事もあったろうと察します。この衝突こそが老舗が永続する難しさの一つです。そして5代目である私も4代目先代社長で実の父である富司男さんととてつもなく激しく衝突を繰り広げてきました。時には自己嫌悪に陥る事も。


4代目が新規コンセプトで出店したエルいろはや(昭和50年代) 

しかしながらこの衝突がなければやはり企業は永続できないものだろうと思います。永続している周囲の老舗企業をみれば必ずと言っていいほど先代と衝突しています。なぜなら時代背景が異なるから。逆に先代の指示に従順に従うだけの後継者ではほぼ事業は縮小・廃業せざるを得ないと思います。

私も50歳。可処分時間がどんどん短くなっていく中で、常に新しい学びを入れていかないと脳が歳をとってしまうような気がしてなりません。常に新しい血を輸血し続けて「混血」にしていかないと脳みそが淀んでしまうような気がするのです。

間違った考えのもとに一生懸命努力をする。
すると間違った場所に早くつくだけである。


その3代目4代目の経歴を踏まえて私自身5代目が良く感じること。それは常に学びの新陳代謝を良くすることです。学びの陳腐化をいかに防ぐか。これって一生懸命やっているとわからなくなる。なまじその教えが好きなので必死に勉強していることで満足し気づいてないパターンが多い。


2000年にいった商業界九州ゼミナールのパンフレット

同じ業界。同じメンバー。同じ居酒屋。同じ話。そんな中で刺激があろうはずもありません。しかしながら年齢を重ねると居心地がよくなるのです。そこに安住してしまうのです。

やっぱり純血よりも混血。
違う場所へ出かけて行き違う人と名刺交換をし、そして様々な新しい情報を手に入れる。否応なしにそういう環境を創り続ける事。


商業界ゼミナールの石川洋先生のセミナー

大切なのは新しく出会うのでは若い時の方が圧倒的に有利。なぜなら声を掛けられやすいから。(年齢がいくと誰も声をかけてくれない。そして声をかけると怪訝そうな感じになる涙。)


そんな思いで、今回は思い切って勉強会に参加してきました。
たくさんの学び。良い出会いはもちろんのこと、自分自身がいかに硬直した頭の中にいたのか思い知らされるような気がしました。


Newspick主催 NEWARE,NEWCITYの一コマ

生々流転。
年齢を重ねる事で気を付けたいこと。


年齢を重ねていくと新しいメンバーと知り合うのがつい億劫になってしまいます。しかし今回の勉強会で20代や30代の若手経営者の生き生きとしたビジネスの仕方を見て、鮮やかで刺激を受けました。そしてみんなかっこいい。

昔のこの手の勉強会は重鎮がいてその取り巻きがいて…という感じでしたが、今は起業するっていうこと、すごく躍動的で若々しい、そんなまぶしい明細を着ました。


商業界 倉本主幹

創業170年は老舗の部類に入ります。しかしマインドだけはスタートアップの気持ちを忘れずに、様々な挑戦をしていかないと、おそらく次の時代のいろはやはないんだろうと思います。

生々流転。学び方も学ぶ手法も学ぶ場所も常に変化させる。新しい学び。新しい出会い。新しい事業。新しい環境。残りのビジネス人生で挑戦を続けていきたいと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?