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[詩] 地下鉄の中で

濡れた髪の、お腹が大きな女性が、
カーキ色のワンピースを来て、
座っていた。多分、シャンプーして、
すぐ外出してきたんだろう。

父親らしき男性が、隣に座っていて、
お腹に、口髭の顔をくっつけるようにしていた。
お腹にキスしているのかと思ったら、
何事か
一生懸命、
話しかけているのであった。

とても、
真剣な顔つきで、
とても、
幸せそうでも、
あった。

それを見て、涙が
すこし。

みんながずっと
マスクをして、
距離をとっていた時期が、
づついて
こんな些細な日常の光景でさえ
ずっと、なかったから。

これは、
世界にがっかりしている私に、
まだ、あきらめなくて
よいと
どこからか、送られたきた
プレゼント
なのかも

すこし。

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