ニューヨークの野鳥:ヨーロッパ・スターリングとアメリカン•ロビン
皆さん、ご存知のとおり、太陽系第三惑星ロナパンデミックは、2020年の初頭に始まり、私の住むニューヨーク市は、あらゆる意味で直撃であった。これも、皆さんも同じだろう、2年以上の間に、本当に色んなことを経験した。私の場合、最悪の気分になるようなこともあったが、その実、いろいろ、良かったこともあり、ひとつは、ロックダウン後、より自然に目を向けるようになったことだ。
ロックダウンと言っても、日本では完全なものはなかったと思う。ので、どのようなものか、想像がつかないかもしれない。ニューヨークでは、スーパー、薬局をのぞいて、ほとんどのビジネスが一旦クローズした。美容院や床屋も休業。私の住むビルでは、暇を持て余した床屋さんが、地下の入り口の、雨がかからず、外から見えない所で、モグリの髪切り屋を営業していた。レストランは、ピックアップとデリバリーのみの営業に縮小。それも、最初の頃、利用する人はかなり少なかったのはないか。みんな、食料を買い込んで、自炊していた。街は、すっからかんとなり、車も、人も、まばら。救急車の音が響くものの、いつもに比べて、断然静かになった。
私は、以前、最低でも週に5日は、電車で市内を移動していたのが、2020年の春と夏の間は、だいたい、近所を歩き回るだけになった。それでも、私は、たまに、ガラガラのバスや電車で少し離れたスーパーに買い出しに行ったりしていたが、これも週に1回以下のこと。外を歩いても、普段の人通りがないし、公園に子供もいないので、木々や鳥、リスなどの小動物に注目するようになった。また、よくわからないが、文明とういうものに、今まで以上にうんざりするようになったこともある。
この個人的変化は、ロックダウンが開けて、普通の活動に似た生活に戻った今でも、加速度を持って続いており、外に行けば、鳥や植物を観察する。10年以上住んでいるのに、全然、知らなかったのだが、ニューヨークには、鳥がたくさんいる。前は、鳩と雀くらいしか目に入っていなかったが、それら以外にも、オレンジのお腹のロビンなどは、公園に行くと、必ずと言って良いほど見かける。たまに一度に二十羽とか、現れて、驚かされたりしている。アメリカンロビンは、尾が長く、飛び跳ねるように、歩き回る。背筋が真っ直ぐで、立ってる時には、とても姿勢が良い。可愛らしいので、見かけると嬉しくなる。最初は、何という名前の鳥か、わからなかったけれど、友人の子供が教えてくれた。
アメリカンロビンに続いて、よく見かけるようになったが、全身が黒い、雀と鳩の中間くらいの大きさの鳥である。ロビンに近いサイズなのだが、より丸っぽい形をしている。この鳥は、一羽いると思うと、最低でも、周囲に十羽くらいいる。アメカンロビンの場合、単独でピコピコと歩きまわったりもするのだが、こちらの黒い鳥は、いつも群れている。最初に目についた時、家に帰ってネットで調べただが、名前が判明せず、しばらくたって、もう一度調べたところ、これは、ヨーロッパスターリングだろうということになった。ただ、スターリングは写真で見ると、黒というより、紫やら緑、オレンジ混ざった毛並みなのだが、私は近視のせいもあり、黒い塊に見える。また、写真では、白いブチの模様もある。これは、近くにで見ると、確認出来る場合が多い。たまたま、かなり近くに来た際に、背中に、確かに光る紫の毛が混じっていたので、今のところ、これらの鳥は、ヨーロッパスターリングだと思っている。どうも、季節によって羽の色など変化する鳥も多いらしいので、これから冬にかけて色が変化するのかもしれない。
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