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随想(エッセイ)

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その時、浮かんだことを書いたもの
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#美術

『デビット・ホックニーについて』と、オンラインストア開設の報告

今日、先ごろ日本で開催の、デビット・ホックニー展のレビューを読んだ。色々、興味深いことが書かれていた。ホックニーといえば、必ず思い出すのが、ニューヨークで出会った先生二人。この二人、絵描きなのだが、とにかく、ものすごくホックニーが嫌い。授業中、生徒に名前も「聞きたくない」と怒ったり、延々と、何がダメかについて、話したり。何にしろ、同時代のアーティストが、ここまで情熱的に嫌うというのは、ホックニー本人と、彼の作品が、感情を掻き立てるということで、凄いことだ。退屈な作品を作ってな

ニューヨークの木①   塀の後ろ

家の近くに、落書きされた塀の奥、ビルの暗がりから、斜めに歩道と空に向かい、枝を広げている木あって、この頃、紫の花を、いっぱい咲かせている。ライラックのようだけれど、もしかして違うかもしれない。 花が咲く前には、黒い防犯フェンスと落書きの壁から、幹を大きく出している様子が、動物園の麒麟を、思わせた。 10年以上住んでいる家から、徒歩5分のところなのに、数ヶ月前まで木があることにも、気づかず、みつけた時には、前はなかった木が、突然ここまでのびたのかように感じたけれど、前からそ

[短信] 泣きながら歩く、歩かないより良い

時々、なんか言葉が浮かんでくることがありますよね。それで、自分のために書き留めたりするのですが、結局、書いたのを見返したりすることもなく終わることが多いので、noteで、公開して見るのも良いかなーと思ったりしてます。 言葉が浮かぶ前後の文脈とかは、もちろんありますけど、ま、書くのも面倒なんで、そのままどうぞ。

方舟作りについて

コミュニティーを作ることは、方舟を作ることと、少し前にどこかで読んだ。方向性の同じ仲間を見つけて、お互い助け合おう。そういう試みは、あちこちで起こっている。 こういう話が出るのは、今の世界にいると、方舟が必要な雰囲気があって、かつての安住の夢は、まぼろし、だったにしても、それすら、消えちゃった感じがしている人たちが、増えているからだろう。 けれど、案外、今回は、方舟は、一人一隻になるのかもしれない、と思う。 愛する人や、友人、家族、もしかしたら、子供ですら一緒の舟に、の