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5人のライバルを蹴落す恋愛テクニック #1

何かを手に入れようとしたとき、みんなが欲しいと思わないものは容易に入手することができる。
逆に、みんなが欲しくてたまらないものは競争が発生する。
PS5、Swich等、転売ヤーの問題をニュースでも見るが、まさにその市場原理を逆手に取った悪徳商法といっても良いだろう。
逆にメーカーが“あえて供給量を減らす”という戦略をとることもある。
それにより行列効果が発生し、その後、供給量を調整しながら継続的に売上を獲得していくというものだ。
いずれにしても、供給される数が少なければ少ないほど需要過多が発生するのだ。
需要過多が発生すると、市場原理として価格を引き上げるなどして需要を減らすようにバランスを取るように働く。
これが物価上昇の代表的な正体であり、いわゆる“インフレ”だ。
つまり、提供された数よりも欲しいと思う数が多ければ、提供物の価値はどんどん高まっていくのだ。
もう、わかるだろう。
モテる人というのは恋愛市場におけるインフレである。
インフレを攻略するためには、メーカーが供給量を増やすか、欲しいと思う人を減らすしかない。
しかし!恋愛対象の”意中の人”は一人である為、供給量を増やすことは難しい。
であれば、欲しいと思う人を減らす必要がある。
恋敵に「ごめん、私が好きだから、君はあきらめてくれ。」とお願いでき、聞き入れてもらえれば良いが、、、難しいだろう。
ではどのようにすればよいのか。
経営学で競争要員を分析する際に使うフレームワークがある。
5フォース分析だ!
5フォースでライバルなどを含めた邪魔になる存在を把握し、それに対応した差別化戦略を取る必要がある。
そして意中の人のレベルが高まる際、それに自身がしっかり追随していく必要があるのだ。
一般的なマーケットと違い、恋愛はお互いが供給側でもあり需要側でもあるという事だ。
つまり、アプローチは一方から始まるとはいえ、最終的は両想いにならないと付き合えない。
その為インフレを改善するためには、自分が魅力的になりライバルとなりえる人の上を行けば良いのだ。
簡単だ。

5フォース分析とは

5フォース分析とは競合相手(邪魔者)を把握するための方法だ。
「ライバルなんて大体わかるよ」という声もありそうだが、その大体という認識が非常に怖い。
経営においては一度のミスが大きな損失になる。
その損失を避けるために、ビジネス上では競合分析は徹底してやる。
今回は恋愛なんだからそこまで必要いと思うかもしれないが、恋愛こそそれは必要だと思っている。
なぜなら”意中の人”は一人しかいない。
しかも過去の恋人と比較した中で出会った運命の人であれば余計に重要だろう。
その人と結ばれるチャンスはそんなに多くない。
であれば、しっかり分析した上で盤石で戦にのぞむべきだと思うがどうだ?

具体的に5フォース分析について説明する
あなたが思う競合(邪魔者)はどのくらいいるのだろう?
男女3対3の仲良しグループであれば、同グループの中の友人だけがライバルか?
否、違う。
意中の人のバイト先はどうだ?サークル仲間、昔の友人、居酒屋で仲良くなった異性。出会いなんてそこら中に転がっている。
「そんなの言ったらきりがないよ。考えすぎだって」という意見があるかもしれない。
でも、現実だ。
5フォースとはそういった、現在、過去、未来、含め競合(邪魔者)になるだろう人を漏れなく把握するためのフレームワークだなのだ。
”五つの競争要因”を把握するということだ。
五つの競争要因とは具体的には
①既存市場内の競争
②新規参入の脅威
③代替品の脅威
④買い手の交渉力
⑤売り手の交渉力

である(これは自分を脅かす五つの力であるという事なので、そこは間違えないように)。
これらの五つの競争要因を把握してこと、競合(邪魔者)を把握したという事になり、差別化するためのポイントが見つけられるようになるのだ。

①既存市場内の競争

同じ業界にあるよく似た商品・サービスを提供する企業同士の敵対関係を表している。
この企業が事業規模、商品・サービス内容が似ていれば似ているほど競争内は激しくなる。の度合いを指し、その度合いが強いほど業界内の競争は激しくなるのだ。
例えば通信業界で言うと、au、docomo、softbankがあるが、この3社がまさに既存市場内の競争相手という事になる。
3社とも通信事業を主軸に置き競い合いながら、固定回線、金融、生活インフラなどよく似た事業に参入しており、まさに大競争環境といえる。

恋愛で考えた場合、例えば意中の人がミス慶応だとする。そして君が慶応大学の男子学生だとすると、既存市場内の競争とは慶応大学の男子学生がライバルになり、既存市場内の競争相手になるということだ。
これは想像しやすいだろう。
想定外はここ以降だ。

②新規参入の脅威

言葉の通り既存事業に今後参入してこようとしている企業の事である。
既存市場に新しく入ってきたいと考える企業が、たやすく入りやすい業界というのは競争が激しくなりやすく、脅威になりやすいという事だ。
通信事業で言えば楽天モバイルがそれに該当するだろう。
電波を立てたり、全国的な同時サービス展開の必要性などが求められる業界である為、参入障壁は非常に高かったと思う。
それでも楽天はやりのけた(まだ本日時点では道半ばか)。
かつて、softbankが新規参入する際はj-phoneのインフラをそのまま買い取ったことで新規参入を果たすことができたが最初は苦労していたように思う。新規参入者とは攻めの攻勢であるため、0円戦略やキャッシュバック攻勢で戦略を組んだことで業界に大きな影響を与えた。

恋愛で考えた場合、新規参入者とは慶応大学を希望する高校生、浪人生という事になろうかと思う。
そして、参入障壁だが慶応大学が校舎を増築し、入学可能学生数が2倍に増えたとする。
そうすると新入学生が2倍に増えるという事になる。
つまり入学のハードルが下がれば下がるほど、ライバルは多く表れ、競争は激しくなっていくという事だ。
そんなことも想定する必要はあるだろう。

③代替品の脅威

代替品とは既存商品と同じような商品のことを指す。
さらに、既存商品よりも高い品質のものも含まれる。
この代替品も競合になるという事だ。
むしろ条件によっては強力なライバルになりえる。
通信業界で言うとLINE通話やFacetimeなどがそれにあたるだろうか。
LINE通話やFacetimeは通信を活用することで音声通話やビデオ通話をリアルタイムで実現することができた。
これによりau、docomo、softbankの3社の通話料金のビジネスプランは大きく見直されることになった。
否、むしろ、代替品により通話サービスというのは大きく価値を失ったといっても良いだろう。
代替品の登場は業界を大きく変化させる力を持っているのだ。

前述と同じく、恋愛で考える。
代替品の脅威とは、慶応大学以外の学生の登場だろう。
早慶上智のくくりが該当するだろうか。
ミス慶応が働くバイト先に早稲田の男子学生が入ってくるようなものだ。
早慶というくくりの中ではほぼ同様のスペックを持ち合わせていることになると考える。
さらに、現役大学生という括りでみると東京大学やはたまたハーバード大学、UCLAなどが出てくる可能性もある。
慶応卒の若手企業社長が現れたらどうだろう。代替品の登場はミス慶応の価値観を大きく変化させることになり、そうなったらあなたは到底立ち向かえなくなることもあるという事を想定しなければいけないのだ。


少し長くなりそうなので、続きの④買い手の交渉力、⑤売り手の交渉力と合わせて、対策や戦略については次記事(#2)で記載したい。
ここまでで良く理解できると思うが、ライバルというのは無数である。
近視眼的に物事をとらえていると、思わぬ事態を招きかねないという事は認識すべきである。

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