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イラストレーターってどんな感じ?

先日、中学2年生に向けてイラストレーターとして、職業についての講義をする機会がありました。
端くれながら、23の時に独立して以来なんとか10年やってきて、経験など含めて情報をまとめました。割とうまくまとめられたと思うので、資料の画像と講義内容の補足も含めて、初めて有料記事として公開してみます。

冒頭に中高生向けとあるように、イラストレーターの仕事についてや、仕事内容、進行方法、関わる人たち、必要な力など、ざっくりとしたノウハウをまとめたものなので、
・イラストレーターってどんな仕事かな?など気になっている方
・お子さんが絵を描くのが好きで将来気になる方
・同じように講義される方の参考にしたい方
・単純に私の記事を楽しんでくださる方
に向いているかなと思います。

ざっくりと言いつつも、思いのたけを補足として書き込んだらぜんぶで一万字を超えていました。
一章途中まで無料公開しますので、気になった方はコーヒー1杯ぶんくらいの値段になりますが、ご購読くださると嬉しいです。

1章 「イラストレーターってどんな仕事?」

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まず最初にイラストレーターで実際食べていけるか?ということを答えますと、やり方次第という部分も多いので、絶対!とは言えませんが、「食べていける」とお答えします。
エンタメを職業にすることに不安を感じる人も多いと思いますが、創造性の高い仕事はAIや機械には取って代われない職業でもあります。
以下では稼ぎ方や仕事のスタイルにも少しずつ触れつつ、お話していこうと思います。

ざっくりわけて、イラストレーターには2種類のお金の得かたがあります。
①「絵を描いてお金をもらう」こと、
②「描いた絵を買ってもらう」ことです。
同じではないか?と思われるかもしれませんが、割と大きく違います。

①は依頼ありきの制作
依頼を貰ってイラストを描く仕事。
②は制作ありきの仕事
事前に描いた絵を買ってもらうこと。
ストックイラストや展示販売などがこれにあたります。

この二つの違いは単純に見えて「仕事の仕方や様式」に大きく関わってくるように思えます。
そしてどちらもお金になれば仕事であって、需要あっての物種だということにかわりありません。

そして、もう一つ私がイラストレーターの仕事を分類化してみるとすると、「作家性の強い仕事」と「応用力を生かした仕事」の二種類です。
幸いなことに、器用貧乏な私はこの二足のわらじを履くことで10年間生業を続けてこられました。
私の仕事は作家の仕事として公開できるものもありますが、できない仕事のほうが圧倒的に多いのが現状です。なぜ公開できないかというと、企業の秘匿事項であったり、私が自分の作家名で検索して出てくるイラストをある程度選ぶために公開していないからです。
上記の資料にある仕事は、まだ私が描いたかな…とわかるような2件ですが、普段の仕事が公開できないものが多い以上、みた人に同一人物が描いたと全く悟られないような仕事をしてきている。とだけ言っておきます。

実際現役のイラストレーターで、私と同じような人がどれくらいいるかはわかりませんが、私を含む多くの人が憧れるのは、前者の「作家性の強い仕事」ではないでしょうか?

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