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不妊治療専門のクリニックへ

2020年6月5日。
夫と一緒に予約した不妊治療専門のクリニックへ。
口コミやブログを参考にしながらHPでクリニックの雰囲気等を見て、札幌市にある神谷レディースクリニックを選んだ。

初めて行った不妊治療専門のクリニック…つい周囲を見渡してしまう。
女性ばかりのイメージがあったけど、意外と男性もいるなぁ…と思ったのが正直な感想。
夫は終始そわそわしてた。

初診で行った検査は
【夫】
・精液検査
・感染症検査(B型・C型肝炎、HIV、梅毒)
【私】
・超音波検査
・子宮がん検診
・性感染症検査(淋菌、クラミジア)
・血液検査(甲状腺ホルモン、AMH、風疹抗体、感染症(B型・C型肝炎、HIV、梅毒)、ピロリ菌)
・血圧、体重

色々検査はしたものの、当日にわかるのは夫の精液検査の結果と私の超音波検査のみ。
結果、夫は精子無力症と診断され、私は子宮の大きさに問題はないが内膜が薄く、左の卵巣が小さく卵胞の数も少ないとの事。
内膜が薄い事は、5年前(33歳の時)に別の病院(草薙レディースクリニック)で子宮がん検診を受けた時に指摘されていた。
「年齢、間違えてないよね?」って年齢詐称(笑)を疑われたのは未だに忘れられない…(笑)
ちょっと話がズレるけど、草薙レディースクリニックは今年の3月末に草薙医師が退職し、別の医師に引き継がれて今年の5月9日にさっぽろ大通内分泌クリニックとして新たに開院されるようですね。
これから更年期に入ってくるだろうし、度々甲状腺の検査にも引っかかってるから機会があれば是非行ってみたい。

話しを戻して。
生理が終わって間もなくの受診だった為、院長先生は月経中の検査を飛ばして8日に卵管造影の検査をしようと提案してくれたけど、実はクリニック受診日の3日前(6月2日)に祖母が亡くなっていて、まだ初七日も迎えていない状態だった。

そしてクリニックは札幌、私の実家は函館と、とてもじゃないけど簡単に往復出来る距離ではないという事もあり、6月8日10日12日でタイミングを取るよう言われる。
これは妊娠する為に「この日に性行為をしなさい」という医師からの指示な訳だけど、当然ながら人から性行為をする日を指示されるなんて初めての事なので、何とも形容し難い複雑な気持ちで返事をしていた。

8日は私が実家に帰っているので、指示通り出来るのは10日と12日のみ。
これで妊娠しなかった場合は、次の生理が来た時に生理中に行う検査をし、その後卵管造影の検査をするという事で、当日に飲むお薬と、検査前に使用する坐薬を処方されました。
・セフポドキシムプロキセチル錠100㎎ 2錠
・レベニン錠 2錠
・ジクロフェナクNa坐薬25mg 1個

そしてとりあえずの今後の予定としては、タイミングで様子を見て、ダメだったら人工授精を4~6回やってみるという事に。

次の生理開始予定日は6月25日。
生理が来た段階でクリニックに予約を入れて…という流れのはずだったが、予定通りに生理は来なかった。
元々予定通りになんて来ないし、生理が来る前の下腹部の違和感はずっとあるから後2~3日もすれば来るだろうと思っていたが、予定日から2日経った6月27日にふと思い立ち、妊娠検査薬を試してみた。

ほんの出来心で。

結果、陽性。
尿が浸透していくと同時に判定枠に現れたライン。確認枠に出るラインよりも濃く出るという妊活戦士の間でよく表現される逆転現象だ。

嬉しさよりも驚きの方が勝って、むしろ動揺して挙動不審になる。
クリニックに電話をかけ妊娠検査薬が陽性になった事を伝え、いつ受診するべきかを確認した所受付は「早い方がいい」と言った。

流石に今受診した所で何も見えないのでは…

とは思ったものの、とりあえず6月29日に予約を入れる。
結果的に妊娠の確認は採血でしただけで、「今内診しても見えないだろうから5週目に入ってからまた来て下さい」と言われ、7月3日に再度予約を入れる。

採血での確認しか行わなかった為、子宮外妊娠かどうかもわからず、無駄な診察をした感が否めない…
が、初診時に受けた検査の結果がわかる。

妊活している方のブログでよく見るAMH(卵巣年齢)の値は1.65ng/mLだった。
私の当時の年齢(38歳)の平均値を見ると1.88となっているので若干低いくらい。
あと、甲状腺の数値(TSH)が基準値より若干低かった。(最低値0.38の所私は0.210)

先生の話しでは、初診時の私と夫の検査結果を踏まえると、今回タイミングで授かったのはちょっと奇跡に近いと言われた。

そこで気になっていた事をひとつ聞いてみる。
Q:内膜の厚さが薄いと言われているが、妊娠の継続に影響はあるのか
A:内膜の厚さは受精卵が着床する為に必要であって、着床さえしてしまえばその後の成長に内膜の薄さは関係ない
そうなのか。私はてっきり内膜が薄いと子供に栄養がちゃんと行かなかったり流れてしまう原因になってしまうのではないかと思っていたが、違うようだ。

推定4週5日で、βHCGの数値が1278.0なのはとてもいいと高評価。
ただ風疹の抗体がないので気を付けるよう言われる。
甲状腺の数値が低い事に関しては、妊娠すれば変わってくるので様子見。

妊娠がわかる少し前、「冷やし中華始めました」的なノリでジャズダンスを始めた事をカミングアウトしたのだが、やや呆れた顔で「どうしても踊りたければ9月を過ぎてから先生と相談して」と言われる。

因みに神谷レディースクリニックは担当医制ではないという事だったが、タイミングが良かったのか、恵まれていたのか…今後の受診時はほぼこの時の医師に診て貰う事になる。

それから7月3日の胎嚢確認をクリアし、2週間後の7月14日の心拍確認も無事クリア。
ホルモン剤等の治療を受けていなかった事もあって、不妊治療専門のクリニックとしては今後の様子を見る必要がないとの事で、この日をもってクリニックは卒業。

初めての診察で、院長先生のタイミング指導だけで妊娠出来た奇跡を体験したが、残念ながらこの時の子はその後受けた新型出生前診断(NIPT)で21トリソミー陽性となり、妊娠の継続を諦める苦渋の決断をする事になる。

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