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子どもから呼び捨て。あり?なし? 010性教育アドバイザーあやの独り言

※2019/10/08に掲載した記事の再掲です。

こんにちは✨ 彩-irodori-保健室、あやです♪

皆さんは、お子さんからなんて呼ばれていますか?

ママ?
お母さん?
おふくろ?

最近、私のことを「あやー」と呼ぶ小1長男。私的には全く問題視してなかったんですけど、年齢層高めの知人に「きちんとした呼ばせ方しないと、礼儀のない子って見られちゃうよ」って言われて、かなりモヤモヤしながらも、人前でだけでも注意しなきゃかなと思っていた矢先。

先日、イベントで沢山のママがいる中で、「あやー!」と大声で呼ばれ。とりあえず、「あやじゃなくて、ママでしょ」と注意してみたら。ちょっと間があいて、息子が一言。

「・・・だって、ママいっぱいいるじゃん」

(o゚Д゚ノ)ノ

ほほー、なるほどー。確かにここには「ママ」いっぱいいるよね(笑)
確かに皆、一斉に振り向くよね(笑)

それまでは、調子に乗ってふざけて呼んでるだけだと決めつけていたので、彼なりにきちんと理由があったことにまずびっくり。

そして、注意されても自分の考えをしっかりと言葉に出せたことに成長を感じました。

実はこれって、大人でも意外と難しくありません?

日本人の国民性というか、腑に落ちなくても、とりあえず謝っとくかみたいな風潮。

親だから、先生だから、偉いから、納得してなくても言うこと聞いとこうみたいな、いい子ちゃんの脳内フリーズ状態。

でも彼は、納得してないことはしっかりNoなんですよね。

人の目がどうのより、合理性や利便性なんですよね。

親が育てやすい(都合の)いい子からはかけ離れてるけど、これって自分の考えにしっかりと自信をもってないと、ある意味、自己肯定感が高くないと難しいことだと思うんです。

親や大人を呼び捨てにするということは、この日本ではタブーなこと。

それに対して何かを言ってくる人に、同じように意見を返せるのであれば、信念をもってきちんとディスカッションできるのであれば、むしろ素晴らしい強みだなぁと。

なので、悩んだ結果、「私のことを何て呼んでもそれが親しみを込めて呼んでくれてるなら私は構わないけど、そう呼んでると色んな人が注意してくると思う。その時、今みたいに自分でしっかり理由が話せるならいいんじゃないかな」と伝えました。

これが教育として正解かどうかは、正直分かりません。

でも、何だったら私自身も、同じようなタイプだったんですよね。

保健室に勤めていた時、校則の「膝下丈スカート」に対して、生徒指導の男性教員が「短いスカートは男を誘惑してると思われて犯罪に巻き込まれても文句言えないんだからな」って言ってるのを聞いて、物凄い嫌悪感だったことを思い出しました。

いやいやいや。

スカートの長さなんて関係ないですから!

むしろ、Noと言えない従順な子の方が狙われますから!

そもそも、スカートの短さに発情するのをコントロール出来ない男性側に問題がありますから!

そんな、黒いものを黒いと言えない、むしろ生徒に白だと指導しなければならないことが飲み込めず、結果的に、諸々納得できず退職した私の息子なので、やっぱり血は争えないものだなーと(^_^;)

もちろん親の立場としては、

「躾のできてない子ってレッテルを貼られちゃうんじゃないか」とか、

「人と違うことをしてたら、誰かの心ない言葉にいつか傷付いちゃうんじゃないか」とか

先回りして心配になっちゃう気持ちもあります。

自分の人生を振り返って、黒いものを白と言えていたら、もう少し楽に生きてこれただろうなと思うこともあります(笑)

でも、彼の人生は彼のもの。

自分の考えに自信があれば突き進む!

悩んだら立ち止まる。

間違っていたと気付いたら、引き返す。

そんな失敗する体験も大事だし、成功と失敗を繰り返しながら、1つ1つ自分で答えを見つけていくことに意味があるんだと思うんですよね。

春に小学生になって、本当に親の方が追い付かない位、スポンジみたいな吸収力でどんどん変化している息子。

私をあやと呼ぶ様になった頃から、これまで甘ったれるばかりだった彼が、少し私の気持ちに寄り添ってくれたり、弟に譲れるようになったり、感情を抑えて我慢したり、大人びた発言が増えてきた様に感じます。

男の子だし、そのうち私のことを「おい」とか「ねぇ」とかしか呼んでくれなくなる日が来るんでしょうかねぇ?

いつの日か来るかもしれないその日までは、「あやー♡」なんて呼んでくれる可愛らしい時期を、これからの彼の成長や変化を、「親だから」ではなく「人として」楽しみながら見守りたいと思います♪

【2023/2/18追記】現在は5年生になっていますが、相変わらず呼び方は変わっていません。笑)

#教育 #子ども #性教育 #ポジティブな性教育

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