「ひとりでも楽しい」が「ひとりこそ楽しい」になる旅のヒント
女40にしてたどり着いた一つの結論がある。
「結局、ひとり旅が一番楽しい」
人生経験を重ねて、良い意味で図々しくなった最近。
もはや人の目なんぞは気にならないし、あえてのひとりを選びたい。
だって私には好きなものややりたいこと、行きたいところがたくさんある。
そしてやっかいなことに、それはその時の気分によって大きく変わる。
例えば、なるべくお金をかけない貧乏旅を楽しみたい気分の時。
青春18切符を使って鈍行列車で移動したり、マイカーで秘密基地のような車中泊をしてみたり、二段ベッドが並ぶゲストハウスの相部屋で、旅人とコミュニケーションをとったり。
万一ものすごいお金持ちになれたとしても、私はきっとこうした旅がやめられない。
そしてこういう旅に付き合ってくれる人は相当限られるので、まさにひとり旅向きのスタイルだと思う。
そしてその一方で、ちょっとリッチに歴史あるクラシックホテルで優雅な時間を過ごしたくなることもある。
3年間だけ都内に住んでいた頃は、コロナ禍ということもあってひとりで憧れのホテルに泊まっては、特別感を味わっていた。
その時の気分次第で自分だけのためにオーダーメイドできるひとり旅は、最高の贅沢だと思っている。
ただ、どんな旅でも共通しているマイルールがあることに気がついた。
これは「こだわり」とも言い換えられるかもしれないし、この「こだわり」があるから私は旅をとことん味わい尽くせているのかもしれない。
ふと、ひとり旅を楽しみたい誰かのヒントになるかもしれないと思ったので記載してみる。
1.ガイドブックは紙の本で持ち歩く
電子書籍も普及しているし、スマホでなんでも調べられる現代。
身軽に旅ができるのはとても便利だけれど、旅行のガイドブックは紙で持ち歩きたい派。
一番の理由はやっぱりテンションが上がるからだ。
本屋で旅行ガイドブックコーナーに行くだけでもうめちゃくちゃに楽しい。
行きたい場所に付箋をつけたり、メモを書き込んだり、旅の途中で買ったチケットを挟んだり。
旅の形跡が残るのも愛おしい。
電子書籍のガイドブックを使ってみたこともあるけれど、なんとなく旅に奥行きが出ない感じがした。
2.旅先の定番を決めておく
旅の計画を立てる時、旅先で向かう「定番」の場所を決めておくと計画が立てやすい。
私の定番は以下のような場所。
どんな旅行先であっても、このうちのどれかは必ず存在する。
暮らすように旅をしたいと思っているので、旅先で訪れる場所も普段からよく行くような所が良い。
定番が決まっていれば、どんな旅でも自分らしくなるし、点と点が線になって、勝手に旅のストーリーが立ち上がってくる。
肩肘張らずに、「行きたい喫茶店があるから行ってみよう!」くらいのテンションで旅に出るのが理想。
3.自分へのお土産をコレクションする
続いてはお土産の話。
私は旅先で自分へのお土産として「あるもの」を買うことにしている。
それは「塩」。
海外でも国内でもどこにでもあるし、比較的安価。
小分けになっているものなら登山やキャンプにも持っていける。
塩は意外と地域の特性が出やすいのが面白い。
塩の種類から何の料理を作るか決めるのもいいし、料理をしながらふと旅の思い出が匂い立つかもしれない。
人のためのお土産を選ぶのも楽しい時間だけれど、自分のためだけに買うものを決めておくと旅の楽しさが増す。
ハチミツやお茶なんかも手軽に買えるのでおすすめ。
4.旅行後も味わい尽くす
旅は計画段階から楽しいし、行っている間ももちろん楽しい。
そして旅は行って終わりではなく、そこからまだまだ楽しめる。
お土産を楽しむのはもちろん、noteや手帳に旅行記を書いたり、撮った写真をポストカードにしたり。
旅先を舞台にした映画や小説で更に世界に浸るのもよいし、歴史を深掘りしてもよい。
こうして旅を思い出す限り、ずっと旅は続いているような気がする。
5.とにかく直感に従う
最後はとにかく直感に従うこと。
とにかく決めつけすぎず、予定にはとらわれずに面白そうなところがあればどんどん行ってみる。
旅先なら「もう二度と来られないかも」と思い切れることも多々あるし、ひとり旅なら急に予定を変更しても誰にも迷惑がかからない。
これがひとり旅最大の醍醐味かもしれない。
以上が私の旅のルール。
今年もたくさんの場所に旅したし、まだまだ行きたいところがたくさんある。
これからも自分の自分による自分のための旅をとことん楽しみたい。