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Björkの実像を拝めた日

3/20(月)、Björkのライブに行ってきたので来日のニュースから当日までのことを書く。

来日のニュース

2022年7月30日、フジロックのInstagramアカウントで
突如発表された来日のニュース。

これまで科学未来館とかフジロックとか観に行く機会はたくさんあった。
だけど、科学未来館は秒で売り切れ、
フジロックも、夏がメインの阿波踊りの出演と重なり諦めていた。

Björkは生きている内に1度は見たい(拝みたい)、その姿を。
と思っているアーティストの一人だった。
何があっても絶対行く。
心にそう誓い、チケット申し込み開始まで待った。

チケット申込開始は来日発表から約1か月後だった。
高校卒業以来に会う同級生と申し込むことになったのだけど
複数枚申込するには同行者登録が必要で
申込までに少し手間取ったが、何とか申し込みを完了した。

2つのテーマ

Björkの今回の来日は、日によって「orchestral」と「cornucopia」の2つのテーマにわかれており、どちらも観たかったけどチケット代に躊躇したのもあり
「せっかくなら肉声聴きたいよね」ということで「orchestral」に申し込んでいた。

「orchestral」

björkの肉声と32人のオーケストラだけで構成され、スピリチュアルな空間を創りだす。
https://smash-jpn.com/bjork2023/orchestral/

「cornucopia」

Lucrecia MartelとBjörkが監督し、James Merryを共同演出として迎え入れ制作された作品で、2019年春、NYのThe Shedで行われたワールドプレミア公演にてその幕を開けた。

ステージデザイナーのChiara Stephenson が生み出す環境デザインの中にメディア アーティストTobias Gremmler が創作するデジタルビジュアルデザインが映える。

NY誌はこれを「街のステージを飾る最も素晴らしい光と音の展示」と呼び、The New Yorker誌は「ファンタジーを変遷するための武器」として表現したビョークを称賛した。

Björk自身の音楽を今まで以上に深く掘り下げ追求したコーニュコピアが日本でも遂に披露される。
https://smash-jpn.com/bjork2023/cornucopia/


不正利用疑惑から当選確認、そしてチケット表示

不正利用疑惑

申込期限から結果まではとても早かった。
発表当日の早朝だったか、チケット代と同額のカード利用通知が届き
以前、カード不正利用の被害に遭った私は「まさかまた?」と
不安に駆られたが、金額的にチケット代だと思った。
が、まだ正式な当選通知は来ていない。
当選発表はその日の正午だ。
またその時まで待った。

常駐先の方も同じく申し込んだがカードの利用通知は来ていないという。
「たまたま同額で確定じゃないしな」とかなり不安だった。


当選確認

そして正午。

当たった!!!!!(歓喜1)
カードの不正利用じゃなかった!!!!!(歓喜2)


すぐ同行者の同級生に連絡したその手は、少し震えていた。

「Björkに会える!肉声を聴ける!」

ライブ当日までは間があったが、毎日楽しみで仕方なかった。
会社のカレンダーにも、常駐先のカレンダーにも即登録したし
slackの表示名には「3/20Björk休」と付け足しもした。

各方面で「その日は絶対に仕事しないから」と宣言もした。
ライブまでの約半年間、大きな怪我や病気もしない様気を付けたりもした。

私にとっての人生初Björk!
最初で最後になるかもしれない初Björk。
Björkのライブを観られるというだけで「人生バラ色」くらい大きな出来事だった。

チケット表示

座席はSS、S、Aと3種類あり、私達は
SSだと金銭的に負担だし、そこを狙う人は最も安いA席同様に多そう。
間のS席でいこう、となり第1希望をS、第2希望をAにしていたのだが
当選したのは希望通りS席だった。

チケットが表示されたのはライブ2週間前。
「4階バルコニー1列目」
ガーデンシアターでライブを観るのも初だったので
「4階バルコニー」がどんな感じなのかはネットで確認した。
私が嬉しかったのは「1列目」という場所。
4階とはいえ、きっと視界を遮るものはない。
Björkの声と演奏に没入できることを期待した。

ライブ当日

ライブ前

前日にシャワーも浴びずに寝てしまったのもあり
「Björkに会うのに身を清めなくては」と思い、普段ならシャワーだけで済ませるところを、朝から熱めの湯に浸かった。

風呂から出て、化粧をし、私的に「今日みたいな特別な日に着る」と考えている派手目のワンピースに身を包み、いざ有明へ。
ちなみに家を出たのは12時頃。
こういう時私は気が急って、かなり早めの行動をとってしまう。

有明ガーデンに着き、まず物販の場所を確認した。
柵こそあったものの、待機列はなく
目の前のベンチにはファンか転売ヤ―かそれ以外かわからないが
何人か座っているだけだったし、スタッフらしき人物も見かけなかった。

ちなみに今回、物販にはチケットを持っている人しか入れない様になっているが、紙チケットの人もいたため、100%転売を防げてはいなかったと思う。
実際ライブ後、メルカリにグッズが出品されていたし。

とりあえず、小腹を満たしたいのと、スマホの充電をするために
有明ガーデン4階のプロントに入った。
有明ガーデン内はどこにいてもBjörkの曲が流れていて気持ちが昂った。
食事と充電も完了したが、物販列に並べる時間まではまだ時間があった。
煙草も吸い終えて、店内をぶらぶらすると
Björkライブのチケット表示で割引している店舗があった。
たまたま欲しかったものを手に入れたが対象外。
ここは全品対象にしてくれよと思ったけどしょうがない。

ぶらぶらしている内に同級生も到着。
その頃には物販列も並び始めていて、私達もすぐに並んだ。
卒業以来の再会だったので、高校時代の思い出話から仕事の話までと盛り上がった。
並んだのは1時間ほどだったがあっという間だった。

並んでいる間にガラス越しに見えるグッズの数々。
公式にあがっていた画像とは全く異なる色みのTシャツがあった。
「やばい、あの色なら欲しい」
事前に買うグッズは決めていたが、そのTシャツも結局買ってしまった。

無事にグッズを購入した私達は、物販列で冷えた体を温めるため
ふたたび有明ガーデン内のカフェで休憩をとった。

カフェを出て会場に向かうと既に入場列ができていて
そこでも並んだが、たぶん30分はかからなかったと思う。

会場に入りとりあえずトイレを済ませて席へ移動。
予想通り見通しの良い席だった。

Björkは本当にいた!!!

まだ時間があったため、喫煙所で一息ついてから席へ戻り
数十分後、オーケストラメンバー、次に指揮者が入ってきた。

高まる。

いよいよBjörk本人の登場。
そろそろとステージ下手から静かに歩いてきた。
Björkは本当にいた!!!
とうとうその姿を自分の目でみて
とうとうずっと音源だけで聴いてきた声を自分の耳で聴いた!!

同級生の言葉を借りると「参拝」。まさしくその通りだった。
Björk神(しん)の姿と声を
初めて「Venus As A Boy」を聴いてから約30年後に初めて目の当たりにできた。


1曲終えるたびに「ありがとう」と日本語または英語で伝えるその声も
とても可愛らしい。
最初の「ありがとう」には「こっちこそありがとーーー!!!」と
届いたかわからないが思わず叫んでいた。

すべての曲をとにかく丁寧に歌っている感じがした。
セットリストはネタバレ予防も含めて書かないけど
ネットで探せば出てくるので気になる方は検索してほしい。

凝った演出はなく、照明が少し変わるくらい。
ただただ、音と声を堪能した時間だった。

ライブ自体は1時間程と、これまで平均約2時間のライブに慣れてたので
時間としては短いけど、とても満足できるライブだった。

とにかくBjörk本人の姿をこの目で観て、Björk本人の声を自分の耳で聴けたことは
本当に良かった。
大袈裟と思われても良い。
大切な大切な経験となった。


ありがとうBjörk、ありがとうスマッシュジャパン、ありがとう同級生!


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