6月15日の日記 歩

最近お尻の調子が芳しくない。安物の椅子に長時間座っているせいだと思う。なんというかずっと状態異常になっているような感じがしていて、なにをしても「あ〜お尻痛いな〜」といった思いが頭の片隅に巣食っており、日々の生活の桎梏となって存在しているような、そんな気がする。

トマス・エスペダル『歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術』を読んだ。

歩くことが自分の人生においてかなり重要な位置を占めているような気がしていたので読んだのだった。実際どういった内容のものか知らず、読み進めると思いのほか文学寄りの内容だった。それはそれで良く、久々に海外文学を読んだという実感が得られ充実した時間を過ごせたのだった。

現代においては、歩くことの中心的意味が必要性から趣味や余暇といったものに移りつつある。なぜなら、交通機関がこれほど発達した現代では、歩くことの必然性が失われつつあり、能動的に行うそれは、趣味としての意味合いが強くなりがちだから…というのはどうだろうか。

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