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「ブルー・ピリオド」山口つばさ

この主人公、ぱっと見、チャラそうな男の子だけど 結構、よく泣いてる 割とすぐ泣いてる あ、でも、泣いてるって表現ちょっと違うかな? 気づいたら涙が出てる感じ? それが好き 泣く理由はそれぞれの場面で違うけど 自分で自分を少し理解してあげられたとき。 自分自身の気持ちに素直に寄り添った行動ができたとき。 自分が次に何をすべきかわかったとき。 なのかな? わたしもよく涙が出てしまう。 共感力が高いってのもあるけど、 自分でも、そんなことで涙出る?って思うくらいには涙

    • 「推し、燃ゆ」宇佐見りん

      「推し、燃ゆ」宇佐見りん、を読んで考えたことの記録。 作者が21歳のときに書いた小説らしい。 21歳でこういう文章を書ける人って どんな人生を送ってきたんだろう。 失礼な話だけど、 わたしの好きな漫画家の田村由美さんとかもそうなんだが、 小説家や漫画家になる前までは きっとわたしが理解できないくらいの 生きずらさを抱えてたんじゃないかって想像する。 でも、絶望はしてなくて(絶望に近い感覚にはきっと何度もなったんだろうけど)、 どこか人に愛情を持ってたり、 希望を持って

      • 「正欲」朝井リョウ

        「正しい性欲」 自分の性的指向の根幹は、生まれた時から決まっていて、自分の努力では変えられない。 わたしはマジョリティ側の異性愛者で、異性に求める要素も一般的(だと思ってる)。 それでも、多様性ってことばには理解がある方だと思っていた。 たとえば、 同性愛者に対して、「生産性がない、自然じゃない」とか批判する人がいて、 この批判者たちを、現代では多様性に理解のない「正しくない人」みたいに扱うけど、 この批判者たちの根底には、どうしても同性愛者を受け入れられない、 とい

      「ブルー・ピリオド」山口つばさ