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花屋を始めるタイミング

新しい年がやってきました。
ずっと走り詰めだったので三ヶ日は少しゆっくり?させていただきました。

前回花屋始めますと言う記事でそれぞれの自己紹介をしました。
お互い花屋にいたので
普通はそこを辞めるタイミングで独立するのが
スムーズかと思うのですが私たちはそういう選択をしませんでした。

今回の話はパーソナルな事なので若干どうしようかなとも思ったのですが
そこもまあ今回始めるにあたっての小さくはない理由の一つなので
お話してみようかと。
重たく感じる方はさらっと読み飛ばしてくださいね。

私たちには子供がいません
2人とも子供は好きなのですが残念ながら親にはなれませんでした。
そういったご夫婦は他にも沢山いらっしゃると思います。
皆さんその道中でいろんな選択をされてきたと思いますが
私たちは積極的に親になるための努力、つまり不妊治療をしてきました。
それも最初から高度な内容でした。
時間と体力ともちろん金銭的にもかなりのベクトルを向けて
数年間、走り切りました。
その時間がちょうど花屋を辞めてからの数年間にあたります。
同じような経験をされた方には分かっていただけるかと思うのですが
努力しても報われるとは限らないことを思い知らされる世界です。
それでももしかしたら次は、次は、と思いながら
少しずつ諦めていくのかなと思いました。
とはいえ性格的にゼロか100かの人間なので燃え尽きるまで(苦笑)
走り抜いて、でもそのおかげで最後は「やり切った」と思えたのです。

もちろんその後数年は常に喪失感と
親になれなかったという現実と向き合い続ける日々でしたが
ちょうど治療を終えた頃からツマはネットショップだけで運営していたのを場所を借りてワークショップなどもやり始めたのです。
その後少しずつお客様も増えていき、でもツマ的には自分1人でできる範囲でコツコツと、、、と思っていたのですが
コロナ禍でウェディング関連の売り上げがガクッと減ったのと同時に
その時に契約していた物件の建て壊しが急に決まり
新しく場所を探すことになりました。
その探している道中で今の店舗物件を見つけて
ここ借りるなら今までと同じようなやり方で使うのはもったいないとなり…

そこで夫婦でいろいろと人生の棚卸しをしてみまして。
ちょうど自分たちの周りの兄弟や友人夫妻たちはそれぞれ子供がいて
その子たちがだいぶ大きくなってきて進学だの結婚だのとなり
次の世代へと繋がる時期に差しかかってきました。
その中で私たちは次の世代へ何も繋げないな、と思いましたが
それならばそれが家族という単位ではなくても
・例えば自分たちがお届けした花やグリーン
・結婚式でお作りしたブーケ
・お店という空間
それを利用してくださった方々の心の中に
何か想い出という形で私たちのことを少しでも記憶に留めてもらえたら
それはそれで素敵なことではないかという気持ちになり
それが今から花屋を始める一つの大きな理由となりました。

なので私たちはまあまあ若くありません(笑)
回り道をずいぶんしています
でもその分、いろんな景色を見れたし時間と引き換えに
得た物(経験)も沢山あると思っているのでそれを胸に秘めつつ
自分たちらしいお店作りをしていきたいと思っています。

ちょっと長文になりましたが
最後までお読みくださりありがとうございました。
次回からは内装等具体的な準備のお話をしていきます。














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