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「おばさんでいたい」2023/02/17

40-50代くらいの人が自分を、おじさんおばさんから一歩進んだ存在としてジジイとかババアとか老害とかって呼んでることがある。
あれ見ると結構悲しくなる。
私ももうおばさんだし、若者だった自分がどんどん追いやられていく感覚とか、自分で名乗っておきたい感覚もわかるんだけど、でも私が見る限りまだジジババじゃない人が、その強い自律の心ゆえに自戒をこめてジジババ言ってるのを聞くと、私だって後に連ならざるを得ないじゃないか。
そう、私はせめて40代の前半くらいはおばさんのままで暮らしたい。ダメかね。そんなにダメな、分不相応な望みかねこれは!ええ?!

それになあ、本当にジジババが適用される年代の奴ってのはすげえんだぞ。
この前見かけたおばあちゃん、自らを「オバタリアン」ってはっきり連呼してた。その言葉21世紀に来てたの?! しかもその人オバタリアンじゃないじゃん。だってオバタリアンってのはおばさんの一形態なんだから。あなた、おばあさんでしょ。おばあさんはそれ即ちオバタリアンたり得ない年齢であることを表している。正しくババアだ。

中年であるにもかかわらず己をジジババと形容する奴に言いたい。あなたは本当のジジババを知らない。明日またここに来てください、本物のババア(オバタリアンの語彙を持つババア)をお見せしますよ--。
いややっぱり、こう言うか。オバタリアンという語彙がすっかり抜け落ちているのに自らをジジババと呼称する人よ、もう少し、後進のためにおばさんのままでいてください。お手数お掛けしますがよろしくお願い致します。

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