「戒めながら漫画読む」2022/04/06

・戒め

ちょっとしたところに置けるかわいい照明を探してインターネットの海を平泳ぎしていた。
しかし、睡眠薬を飲んだあとに泳ぐものではない。1つ買ったのを忘れて、もう1つ買ってしまったのだ。1つ目が届いてはじめてミスに気づいた。
バカタレ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
こういうことを防ぐために、クスリをキメたあとのネットショッピングは禁止していたのに……。根拠の無い自信を以て「今回はだいじょうぶ😤😤」って買ったあの日の私を殴りたい。この暴力はアカデミー賞の中の人もきっと許してくれる。
ま・でもさ、ここに書いときゃ抑止力になって今後はやらんやろ! はい解決!!
(今も薬を飲んだあと書いてます。イェイ🤗)

・篠原健太「WITCH WATCH」5巻読んだ。+考えたこと

読んだ。
何だかんだ言って私はこの人の漫画が好きだ。
胸の大きい女性キャラのシルエットに違和感があったり、キャラの足と足首がちょっと細すぎんかと思ったりはしてる。でも、ウェルメイドでクセの無い絵の中にある不均衡は、作者のフェチズムゆえなのかなと思ってて(作中のキャラも同じことを言っているし)作者が垣間見えたような気がして好きなんだ。
この作者については、話作りについても同じことが言える。もっとも、ストーリーの構造や伏線の取り扱いなどに関しては絵よりもっと上手い。絵も相当上手いんだけどもっと上手い。
だから、作者の人間性が見える不均衡は、もっと細かい部分に感じている。なんかたまにキャラの価値観がズレてるのにそれが常識的なものとして扱われてるシーンが散見されない?
今巻だと、キャラに対して「君がアイテムだったんだ」って言うシーンがあって、そんなモノ扱いみたいな……と一瞬気が逸れてしまった。結構大事なシーンだったからこっちもレンズの倍率上げて読んでたし、言った側と言われた側の関係性を考えると、言われた側が気分を害してもおかしくないように思えた。でも作中だーれも、引っかかってもないみたいだった。
「SKET DANCE」でスイッチの部屋にボッスンが乗り込んでくるシーンも、当時これはナシじゃね? という意見を複数見かけたし、そもそもスケダンはライナーノーツのノリがヤバい。
今挙げた例は、道徳とか倫理的に不適切なものだから差し替えろと言いたいわけじゃない。先に書いたように私はそういう、どうしても染み出してしまう作者の存在を感じるのが好きなのだ。
この作者の作品には笑えてちょっと泣ける、人情に訴えかけるエピソードが多い。だからこそ「アイテム扱い」のように非人間的とも言える染みがあると、作者は一生懸命人間のエミュレートをしていて、作品が努力の賜物に見えて「めっちゃ頑張っててエラい!!!!」と感動してしまう。……何言ってんだろうね。
この作者に限らず、滲み出てしまっている「作者」が普遍的で常識的な価値観と離れているのが、染みの種類としてはいちばん好みだ。
最初っからクレイジーワールドでクレイジーな価値観の人たちがワイワイするような話だと、「そういうのは別に……」となってしまうからなかなかわがままだなと我ながら思う。それはそれで別の楽しみ方をするけど。

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