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【AI時代の記事生成術】Dify+Geminiでブログの生産性爆上げ!あっという間に記事が完成!

こんにちは、入江慎吾です。

今日はAIツールDify+Geminiでブログ記事をかんたんに作成する方法をまとめました。今後、ブログ記事の書き方はAIによって変わってくるという一つの事例として参考になればうれしいです。

LLMは平均的な回答しかしないため、そのまま記事をつくらせても無難で面白みもオリジナリティもない文章が生成されてしまいます。そこに固有の情報を渡してあげることで偏りをつくり、読む人の役に立つ、興味深い記事にしていくことができます。

まず、固有の情報素材をつくるためにDifyを使います。

Difyでブログ記事の素材をつくる

Difyは生成AIやツールを連携させ、ワークフローをつくって自動化したり、チャットボットをつくったりすることができるAIサービスです。今回はナレッジとしてテキストデータを読ませてチャットボットでやりとりするために使います。

今回はDifyに記事の素材となるナレッジを登録し、やりとりすることで文章の素材や構成を考えていきます。

たとえば、「生成AI 人事」というように人事での使い方を紹介する記事を作る場合、「生成AI 人事」で検索してでてきたページをナレッジとして登録していきます。

そうすることで、人事での使い方を多面的に学習させるとともに、自分が考えていることをぶつけ、オリジナルの記事にしあげていきます。

ちなみに料金はこうなっています。ナレッジは50件までチャットは200件まで無料。記事を沢山書く方はプロフェッショナルプランがおすすめです。

ナレッジを登録する

具体的にやっていきましょう。Difyに登録したらナレッジを開きます。つづいて「知識を作成」を押して登録していきましょう。

「生成AI 人事」で調べたページの中で参考になりそうなものを追加していきましょう。Crawl sub-pagesのチェックは外していいです。チェックがついていると、サイト全体をクロールして登録します。今回は記事単体なのでチェックをはずしていいです。(このとき、海外の記事もいれるのをおすすめです。いろんな言語をいれても解釈してくれます)

このほか、ほかにも「人事 仕事」として人事の仕事がどんなものなのか、情報を追加していきます。

登録したページはナレッジとしてインデックス化されます。これで人事関連の生成AIに詳しいチャットボットをつくることができる準備が整いました。

チャットボットを作って壁打ちする

メニューから「スタジオ」を選択し、チャットボットを作成していきます。

今回は「生成AI×人事」と名前をつけてつくっていきます。

大事なのは先程登録したナレッジを関連付けることです。コンテキストから関連付けをおこなってください。

ナレッジは正確には学習ではなくベクトルというテキストを数字に変換して、類似度が近い部分のテキストをもってきて、参考データとしてLLMにわたすということをやっています。

なので、必ずしもすべてのナレッジ文脈をいかした回答というわけではないので注意が必要です。しかしながら、さきほど渡したページには具体的な情報が集まっており、固有の返答を行うことができるようになります。

チャットボットと壁打ちをして素材をつくる

チャットボットが使用するLLMがデフォルトでGPT3.5になっていますが、精度としては低いモデルで実用的ではないのでGPT、ClaudeのAPIを契約してAPIキーをいれて使えるようにしましょう。いまだとClaude3.5 Sonnetが一番コスパがよいです。Claudeは日本語文章の評判もよいのでおすすめです。

では、チャットボットに質問していきます。

「人事で生成AIはどのように活用でき、どのくらいの効果がありますか?」
でてきた回答が抽象的でイメージしづらかったのと、通常のAIの話もあったのでそこを改善するように伝えました。このように自分の視点でわかりづらいところ、追加したほうがいいことなどを細かに伝えていきます。

具体例がでたところでおおよその時間削減例を聞いてみます。

Wantedlyや採用情報にのせる社員インタビューにも生成AIが活用できると思い、その内容を伝えています。

そして次に会話した内容でブログ記事を書いてもらいます。

A企業みたいにハルシネーションを起こし、ダミー情報が入っていたので実例を書いてもらうように伝えました。

これで素材としての記事が完成です。

このままだと文章としては面白くもなんともないのですが、次にGeminiを使うことで化けます。

Geminiで自分の過去の文体と経験で書いてもらう。

ここでGoogleのGeminiが登場します。普通のGeminiではなく、Google AI StudioでGeminiを使います。なんと無料(いずれ有料化されると思われる)

事前にご自分のブログのデータをテキストで準備しておいてください。noteの場合はこの方法でエクスポートできます。

Create New Promptで新しく開き、ブログのデータをアップします。これでGeminiがあなたのブログ記事を読んだ状態になります。

Geminiは200万トークンのロングコンテキストを受け付けることができるようになっています。ベクターベースで渡すと一部の情報しか参照されませんが、全部のデータを渡すことで全体をいい感じに参照してくれるようになります。

ここでは僕が書いた過去のnoteの記事全体をエクスポートして、テキスト化し、読み込ませています。つまり自分の過去の体験や文体ベースでいい感じに文章を生成してくれる素地が整っています。この状態でさきほどの記事データをいれて新しい記事を書いてもらいます。

その下に、さきほどDifyでつくったブログ記事の素材を渡します。

入江の過去のブログ記事をみて同じ文体でかつ、再利用できるところはする。

ターゲット:生成AIを導入したいと思っているが自社でどう使っていいかわからない人事担当者

こういうテーマで記事を書いてほしい。適宜肉付けしてください。

人事部門における生成AI活用:効率化と戦略的人材管理の実現
近年、多くの企業が人事部門に生成AIを導入し、業務効率化と戦略的人材管理の実現を図っています...(さきほどの文章をいれる)

これでブログ記事文章を書いてくれました。僕がいいそうな言い回しではじまっています。

そうしてできあがった記事がこちらです!

基本的には生成されたものをベースに少し手直しをして、画像を追加したりしています。ちなみにここで使っている画像はオートロンで生成しました。
タイトル画像も文字付きで生成することができます。

まとめ

実際の記事をみてもらえたらと思いますが、これまでのようにゼロから内容を考え記事を書いていくのではなく、書こうとしている分野に詳しいチャットボットをつくって対話して素材文章をつくり、それをもとに自分の記事で学習させたGeminiで生成しています。

ゼロから書いた文章はほぼない状態でサクッと記事を仕上げることができました。ポイントはオリジナルの情報です。書こうとしているテーマの記事について、自分の考えをどんどんチャットボットに渡して記事の方向性を考え、伝えたいことが伝わるように編集していきます。

編集者としての役割が大きくなっているなと思いました。なんについて書くのか、何を切り取るのか。あきらからにこれまでとブログ記事の書き方が変わってきています。

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