『巨人族を討て』プレイレポ第０回

　D&D 5e用アドベンチャー『巨人族を討て』のDMをしており、本記事はそのプレイレポートです。アドベンチャーの内容には改変を加えておりますが、大筋はそのままなのでネタバレにご注意ください。

　今回は第０回として遊んだ環境の紹介です。アドベンチャーの本編は次回の第１回からです。

概要

　『巨人族を討て』はD&D5e用アドベンチャー集『大口亭綺譚』に収録の11レベルキャラクター向けアドベンチャーです。
　ダンジョン・シナリオというやつで、用意された巨大なダンジョンマップを１つずつ攻略していく形式です。このアドベンチャーでは巨人族の拠点へと潜り込むことになります。
　タイトルの通り、主な敵はジャイアント！
　ドラゴンと並んで存在感があるモンスターですが、意外と戦ったことある人は少ないんじゃないでしょうか。
　そんなジャイアントがわんさか出てくるので、普段とは一味違う冒険が楽しめます。　

　そんなアドベンチャーをボイスチャットによるオンラインセッションで遊んだ記録です。使用したツールは下記のとおりです。
・オンセ用ツール：オンセ工房 (FoundrVTT)。
・ボイスチャット：discord

あらすじ

　ソードコースト地方の北端にある都市、ミラバーの住人は怯えていた。　北方の「世界の背骨山脈」に巣食う巨人族が大挙して押し寄せ、周辺の村々を襲い続けていたのだ。　巨人族はこれまでも北方地方を襲い続けてきた。しかし、今回は異なる種族の巨人たちが協力し合い、計画的に侵攻している。　北方のあちこちでは怯えた人々が口々に噂を囁き合う。これは巨人族が永い眠りから目覚め、かつての偉大な帝国を再建しようとしているのだろうか。　ミラバーの領主は事件解決のため、ソードコーストに名を轟かせる英雄である冒険者たちを呼び寄せる。　巨人族の暴虐を食い止め、襲撃の謎を解き明かすのだ！

プレイヤーキャラクター

　簡単な説明と共に、権利上の問題がないキャラクターは立ち絵を一緒に乗せておきます。

・アウルヴェル(PL:スワイさん)

　ドワーフのバーバリアン (5Lv,トーテム戦士の道)／UAレンジャー (6Lv, ビースト・マスター)。
　アウルヴェルはかつて巨人族に砦を滅ぼされたドワーフ氏族の姫です。共に逃げ出せた少数の生き残りを率い、過酷な自然の中を掠奪で生き延びてきました。
　その出自から、全ドワーフの王を名乗る傲慢さと厳しい生き方からの苛烈さを併せ持つ、烈しい性格です。
　熊バーバリアンということで敵の攻撃を受け止め切る無尽蔵の体力を持つ防壁、かつ二刀の武器とお供のオオカミによって１ターンに最大５回の攻撃を繰り出すアタッカーでもあります。
　PLのスワイさんがキャラクター視点のプレイレポを書いてくださっていて、表現力が高くとても面白いのでオススメです。

https://note.com/swaisuwai/n/na353e426746c

・アレクサンドラ(PL:703さん)

　ダンピールのブラッドハンター (8Lv, 亡霊狩りの流派)／ウィザード (3Lv, 占術系統) 。
　ブラッドハンターはマット・マーサー氏(critial roleのホスト)作の非公式のクラスで、血の魔力を用いて戦う魔法剣士です。ダンピールは未翻訳サプリ『Van Richten's Guide to Ravenloft』収録の種族で、不死であるヴァンパイアと定命の存在のハーフです。
　アレクサンドラはヴァンパイアである父親の呪いを引き継いでしまい、ダンピールとして生を受けました。
　父親は彼女が産まれる前に姿を消してしまったため男性不信ぎみですが、傷ついた村人のような弱者へ同情を覚え、力を貸す思いやりの持ち主でもあります。
　ヘヴィ・クロスボウの使い手で、特技「射撃の名手」とブラッドハンターの特長により属性ダメージを乗せ大ダメージを叩き出します。一方で45フィートという脅威の移動速度を活かし、敵に素早く近寄って戦うこともできます。遠近両方に対応できるバランスの取れた戦士です。

・ジンジャー・エイル (PL:Sirloin-maskさん)

　ヒューマンのクレリック (6Lv, 墓場の領域)／ファイター (5Lv, ガンスリンガー)。
　ガンスリンガーはブラッドハンターと同じ作者によるオリジナルのサブクラス。最近話題になった『ヴォクス・マキナ』のパーシヴァルがこのガンスリンガーです。
　ジンジャーは進んだ文化を持つコーヴェア大陸出身で、信奉するシルヴァーフレイム教会の力となる英雄を求めて海を渡り、フェイルーン大陸へとやってきました。
　冷静かつ注意深く、ともすれば逸りがちなパーティを支える頼れるお姉さんです。　
　戦闘でもクレリックとしての信仰呪文と、最先端の武器であるピストルを用いたトリックショットによるサポート面でもパーティの活躍を支えています。

・リウリル (PL:白津ゆにさん)

　エラドリンのソーサラー (9Lv, 影の魔法)／ウォーロック (2Lv, へクスブレード)。
　リウリルはエラドリンでありながら、影の女王レイヴンクイーンの密命を受け、物質界を旅する謎めいた魔法使いです。
　普段は冬のエラドリンらしく悲観的で弱気ですが、ディスガイズ・セルフで姿を変えるとその役になりきり、多彩な個性を見せてくれます。
　秘術呪文の使い手として、ファイアーボールのような破壊力とブラインドネス／デフネスのようなデバフを併せ持ち、戦闘外でも姿を変えてペテンで敵を欺くという器用さです。