衝撃が回顧させる



仕事終わり。夕方の17時頃。いつも降りる駅の1つ手前で降りた。
車なんて通れなさそうな狭い道を抜け、通りに出ると公園がある。最近では珍しく子供たちが20人程遊んでいる。その近くにはそこしか公園が無さそうだった。横断歩道を渡り歩いているとベンチに座った制服姿の高校生カップルが見えた。
普段なら気にせず進むところだが、今回ばかりは2度見せずにはいられなかった。
その高校生カップルは普通に座っていたのではなく、彼氏の上に彼女が対面で座っていたのだ。しかも女の子は腰にブランケットを巻いていて寒いからなのは分かるけどあまりにも怪しすぎて驚いた。

最近の高校生は大胆だなぁと思いながら自分の高校時代を思い出す。
浮いた話がひとつも無い高校時代。
友達とカラオケに行くことと、アイドルを追いかけていた青春。
今思うともう少しいろんなことに興味を持てていたらなと感じる。それでもあの頃の自分にとってはあれだけが世界の全てだった。

彼氏がいたら、彼女がいたらなにか変わったかもしれないけど変わっていたら今の自分はいないから。
生まれたところから離れるわけでもなく、毎日が家と学校の往復。それでもしっかり幸せだった。

現在に意識を戻して考えると、あの頃から少し社交性が上がった。1人でどこでも行けるようになった。勇気が出せるようになった。他の人からしたら普通のことかもしれないけど、それでも確実に私は成長していると思える自分になれた。
これまでの自分は無駄なこともあったかもしれないけど、全部が無駄じゃなかったはず。

最期、死ぬ時にもそう思える人生を送れたらいいなと思う

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