連体形って何?
俳句をやってると、文法の話がちょいちょい話題に上る。よく聞く「連体形」とか「体言止め」とか、なんとなくわかってるような、わかってないような・・・。そこ、ハッキリさせとこう。
連体形とは、簡単に言うと「体言(たいげん)に続く形」のこと。では、「体言」とは?ものすごくざっくり言うと「自立語で、活用がない語。」
「体言」「用言」という言葉を理解する前に、「自立語」「付属語」の違いと「活用」を理解しておこう。
【例】
きれいな菜の花の中を電車が走ります。
この文を「文節」で切ってみる。
きれいな/菜の花の/中を/電車が/走ります。/
/のところに「ね」を入れて読んでみて。「きれいなね」というひとかたまりが一文節と呼ばれるものだよ。
この例文中にある「自立語」=「それ自体で一文節を作れる語」は
きれいな 菜の花 中 電車 走り
そして、「付属語」=「それ自体で一文節を作れない、自立語にくっついて意味を成す語」は
の を が ます
ここまで、大丈夫かしら?先へ進むよ?
「自立語」→ きれいな 菜の花 中 電車 走り のうち、「活用」と言って「規則的に語のしっぽが形を変える」ものを「用言」と呼び、形を変えないものを「体言」と呼ぶ。
菜の花 中 電車 「体言」
きれいな 走り 「用言」
きれいな は言いきると きれいだ という、これは形容動詞というもの。きれいな→菜の花と「体言」に続くので「連体形」。じゃあ、他にはどんな「活用形」があるのか?というと
きれいだろ-う 未然形
きれいだっ-た 連用形
きれいで-ない 連用形
きれいに-なる 連用形
きれいだ 終止形
きれいな-とき 連体形
きれいなら-ば 仮定形
※形容動詞には命令形はない。「きれい」が語幹、「だろ/だっ/で/に/だ/な/なら」の部分が活用語尾。
走り は言いきると 走る という、これは動詞というもの。活用は以下
走ら-ない 未然形
走ろ-う 未然形
走り-ます 連用形
走っ-た 連用形
走る 終止形
走る-とき 連体形
走れ-ば 仮定形
走れ 命令形
※「はし」が語幹、「ら/ろ/り/っ/る/る/れ/れ」の部分が活用語尾。走る はラ行五段活用の動詞。
動詞?形容動詞?名詞?これらもまた理解していきたいところだけど、日本語には10の品詞があるので、また別の機会に。
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