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きっとどこかで逢えるよ


今朝、朝食を食べていた娘が言った

「かーちゃんのお腹に来る時ね、お兄ちゃんが連れて来てくれたんだよ」

「お兄ちゃん◯ちゃんがかーちゃんのお腹に来たらねお空に帰っちゃった」

「もう会えないんだね」

「会いたいね」

そう、前に話してくれた体内記憶

なぜ、今朝急にまたそんな話をしたかはわからないけど
私は言った

「逢えるよ、きっとどこかで」

今世で関わっている人は何かしら前線で関わった人だと聞いた事がある

家族、友人、恋人、兄弟…

娘を連れてきて自分だけ生まれずに空へ帰ったお兄ちゃんはきっといつかまた私達に会いにきてくれる

そんな気がする

私は娘がまだお腹に来るずーっと前に

自分の子供の夢をみた

いや、声を聞いた

いや、説明するのは難しい

感覚的なもの

男の子が言った

「お母さん、僕には妹ができるよ」

「だけどね、その子は小さく生まれてくるよ」

「大きな病気を抱えたりはしていない」

「ただ、小さい」

え?どうしよ…
と私が心配すると

「大丈夫。僕が守るから。お母さんは安心してね。」

そう言った。

それから約6年後。

小さな娘は生まれた。

緊急帝王切開で生まれて新生児科の医師が病室に来て話をした。

「おめでとうございます」

私の父が聞いた

「孫にはいつ会えるんですか?」

「…赤ちゃんは小さかったので今はNICUの保育器にいます。面会はお母さんとお父さん以外の方は出来ません」

私はドキッとした。

麻酔が切れて意識が朦朧とする中、赤ちゃんは大丈夫なのか!?
早く会いに行かなきゃ!
赤ちゃんが泣いてるかも。
寂しがっているかも。

それからは必死だった。

娘は小さかった分確かに色々あったけれど、いつも大事にいたることはなかった。

本当に誰かに守られているんじゃないか?と思った。

そんな時ふと、ありがとうを言いたくなる人がいる。

お兄ちゃん

私から生まれてくる事はなかったけど

娘が言うように

いつも守ってくれてるのを感じる出来事は沢山ある

いつかどこかできっとまた逢える

もしかしたら娘がこれから出逢う友達かも

先生か

恋人か

結婚相手か

上司かも

きっと娘を守ってくれる人に出逢えたら

お兄ちゃんが会いにきてくれたんじゃないかと思ってしまうだろうな

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