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少子高齢化が進むまち…より暮らしやすく安心なまちへ、前へ進んでいこう!

昨夜、北九州市門司区白野江校区で、
『小地域福祉活動計画』を話し合う3回シリーズの会議の第1回目会議が開催されました。

ファシリテーター兼コーディネーターとして、ぼくにお声かけをいただいております。

この『小地域福祉活動計画』というのは、校区・地区社協単位で作成する『福祉のまちづくり』に関する、住民主体の計画です。

北九州市内は、たしか150?ぐらいの校区・地区社協がありますが、その全てでの作成を目指すもので、どの地域も段々と頑張っております。
それらを支援する区社協さんたちも大変です!

この白野江校区においては、5年前に『第1次計画』を策定されておられました。
第1次計画は、5カ年計画でして、今年度でその時限になるということですね。次なる第2次計画の検討をスタートするものです。


その検討を進めるにあたり、
とっても素晴らしい活動を既に始めておられます。

それは、
『全住民を対象としたアンケート調査』です。

町内会組織がフル活躍していただきつつ、
町内会未加入世帯にも直接ポストインして回収されております。

合計600世帯から回答が集まりました。

1,300人を超える住民の皆さんの考えや実情が数字となって表れております。

ぼくにも集計結果を事前に送付いただいており、
会議の前半部分で、集計状況を順に確認していきました。


まず見えてきたのは高齢化の進捗です。
行政からの資料もいただきつつ、この20年で、どれだけ高齢化が進展してきたか。
また住民台帳と今回の集計結果を照らし合わせると、若い世代が多く住まう大きな団地があります。そこは町内会の加入者が少ないため、実は若い世代も多いのかも?という結果も見えてきました。

一方で、20年後には、北九州市内全体も7%ほど高齢化が高まるだろうと予測されてるらしく、ちょうどこのまちと同じぐらいになる見通しです。
つまり、市内全体平均の20年先を生きているこのまち。

冒頭に、参加者全員から、一言ずつご挨拶いただきました。
発言内容として、『このまちの好きなところ』と『このまちの課題』を言っていただきました。

みなさん口を揃えて、
『自然が豊かなところが好き』
『人が優しい』『人が温かい』『人の繋がり』というご発言をいただきました。

20年後の北九州市全体が、現在のこのまちのような様相であったら、ぼくはとっても素敵だなと率直に感じました。


では、このまちがこれから20年先にどうなっていくか、自分達なりにできることを議論していこうじゃないか!というのが今回のテーマです。

このアンケート調査は、とっても素晴らしい出来で、日常の暮らしのことと、災害に関することが質問されております。

日常の暮らしであれば、
買い物などはどうやって移動していますか?という問いに対し、ほとんどが『車』という回答でした。
皆さんのご挨拶のコメントの多くに、校区内に買い物に行ける場所がない。
バスの本数が減り、今後、車が運転できなくなる年齢になると、生活が心配という声が多くありました。

また、日常的に、困りごとや悩み事を相談できる相手がいるか?との問いに、
1割弱の方が、いないと答えられております。
これは、割合どうのではなく、1人でも孤立してしまう人がいないまちを目指していきたいですね。

災害に関するアンケートでは、
7割ぐらいの人が、災害への不安を感じてらっしゃることも表面化しました。
一方で、とはいえ、いざ避難しようとなると、タイミングが分からないとか、家庭での備えは、必要だとは思っているが、まだ実施できていないという実態も掴めました。

まだまだもっと多くの項目があり、
これらのアンケートの集計結果として、数値化、表面化されたのを受け、数人ずつ感想を話し合っていただきました。

その後、全体で感想を共有しました。

思った以上に、独りになってしまっている人が多いことを感じたとか、
災害への意識が低い人が少数派ではあるものの、そうした人がいることも意外だったとか、
漠然と感じていた地域の実態が、こうして数値化されて、その状況に納得し、実感がもてたというご意見もありました。

そして何より、後半の話題となったのが、災害への対応のこと。

自然が豊かなこのまちは、自然とともに生きています。
しかしながら、特に台風の際は、山あり海ありのこのまちでの対応はいかに。

高潮災害の経験もあります。
まち中が、浸水してしまいます。
高いところに逃げると山があります。
避難先はどこがふさわしいのか。どのタイミングでなければならないのか。
車中心のこのまちで、みんなが現実的な避難行動はいかにすれば良いのか。
いつもいつも避難していても、空振りばかりで大変。。。

どうやってこのまちで、命や生活を守っていくのか、切迫した課題です。

そこで、この会議のテーマを絞っていくことを合意しました。
まずは、皆さんの興味関心が高く、重要な課題である災害対策について議論していきましょう、と。

非日常である災害時のことを詰めていくことで、日常の暮らしの中にある課題にも直結していくのだろうと思います。

地域の中での声かけや繋がりのこと。
移動手段や支えあい、助け合いのこと。

福祉のまちづくりでの計画は、ここから詰めていこうということになりました。

次回の会議は、ちょっとプレッシャーですね。
ぼくの準備、進行がより重要になります。

とっても楽しみです。
住民主体の、これからのこのまちを描き、つくっていく話し合いが、スタートしました!


今日もご覧いただきありがとうございます。


<1年前の”今日”の記事★>

昨年、初めて開催した『ギラ☆ランドdeあそぼうさい!』
大きなイベントの水面下で、とても嬉しいことがたくさんありました!!
小さな喜びや嬉しさを書き留めております。


<2年前の”今日”の記事★>

今回の記事もそうですね。
住民みんなで防災まちづくりを進める取組みです。
北九州市内では4分の1~3分の1ぐらいの地域が実施しております。
まさかの災害が起きたとしても、絶対に人が死なないまちを目指していきます。

いただいたサポートは、NPO法人好きっちゃ北九州の活動費に、大切に活用させていただきます!!