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枝光第二区防災計画(第一弾)を策定!

昨夜、第8回となる『枝光第二区Bousai会議』が開かれました。
昨年度から、コロナ禍での2カ年にわたる取組みとなりました。

これまで議論してきたこと、検討してきたことを、『地区防災計画』にまとめ、いったん、第1弾として策定しました。

ぼくとしては、『防災まちづくり』の進行や支援ということで、アドバイス、ファシリテーションを続けてきました。枝光第二区の皆さんの奮闘もあり、いったん、ここまで辿り着くことができました。
ありがとうございました。お疲れさまでした。

この「地区防災計画」とは、東日本大震災の後、つくられた制度で、災害対策基本法に基づくものです。
一般的な防災計画は、行政機関など、トップダウンの決まりごとが降りてくるもので、コピぺで同じようなものをつくっていく性質があり、これでは、本質的なものが欠落したり、現場で命を守るための行動がとれなくなってしまいます。

そうではなくて、現場でつくる!ボトムアップの計画です。
なので、枝光第二区の住民の皆さんが、自分達なりの、自分たちのための防災計画をつくった!ということです。


ぼくたち、北九州市が支援する『みんなdeBousaiまちづくり推進事業』のファシリテーターたちは、一定のプログラムや計画のひな型をもって、各地域へ入り込んでいくカタチなんですが、

枝光第二区での取組みはとてもオリジナル性が高く、ぼく自身もとっても勉強になりました。

昨日、議決した『枝光第二区防災計画』は以下のような特徴があります。

・災害の犠牲者ゼロ!!
・災害にも強いまちづくりを目指す!!
という大目標を掲げました。

リードタイムの間に、地域住民どうしで声をかけ合うなどして、命を守ることができる『大雨・台風』をテーマに防災まちづくりの検討を進めることとしました。

校区全体の防災計画として取りまとめつつも、
一番の中身の部分は、『各町内』での防災計画を策定します。
一足飛びに全ての内容が充実できるわけではないので、ひとつずつ、詰めていこう!という方向性になっています。

また、2〜4の町内を、民生委員さんの担当エリアごとに『チーム』として構成しています。隣りの町内とも情報共有・相談しながら、検討を進めます。

校区全体の防災計画は、『まちづくり協議会』で管理・更新することとなりました。
出水期前には、毎年、見直し更新していくことも決まりました。

最も特徴的なところとして、
これまで継続的に実施してきた『まち歩き』に防災の要素も加えていき、危険個所の確認はもちろんのこと、支援が必要な人や、連絡がつく世帯つかない世帯も地図上で認識していけるような取組みを進めていきます。
出水期前には、九州大学さんと連携のもと、『まち歩き』を実施していくことも、約束事として計画に記載しました。

これらの防災計画の内容について、皆さんと確認し、決定いたしました。
これから印刷して、皆さんにファイリングしたものをお渡ししていただきます。



会議の後半では、
各町内での防災計画作成の進捗状況について報告・共有していただきました。

先進的な町内によっては、
もうバッチリ!完璧!な防災計画を作ってらっしゃるところもありました。

校区全体の防災計画として、各町内の防災計画を束ねていきますので、良い取組については、どんどん真似していっていただけたらと思います。

一方で、町内組織として動くのが大変という意見があったり、声をかけ合うまで、程遠いという意見もありました。

地域コミュニティが希薄化していっているのは、どの地域でも同様の課題です。

『防災』ということをテーマに、今一度、地域コミュニティの必要性を見つめていきましょうとお話させていただきました。

そして、若い世代などには、逆に、「助けてほしい」って声をかけることで、参画意識をもってもらえたりもします。メリットとかじゃないんですよね、自分でも役に立てるのならって思ってもらえたりもします。

また、手伝ってもらうだとか、防災計画などを上から押し付けると、なかなか協力者が得られなかったりします。気長な対応が必要ですが、『課題を真ん中に置く』ことから始めましょうとお話しました。


各町内の発表を聞いていると、こんな頼もしい話がありました。

アンケート調査を実施した際に、
『支援を希望する』と回答している高齢世帯が多かったとのこと。
実際に、どんな支援が必要か?とたずねてみると、そこまでのニーズがないことも分かったようです。
そんな高齢者が多い一帯において話を聞いてみると、若い世帯の人が、近所の数件の高齢者宅をいつも気にかけて、電話したり、声をかけたりしているそうです。

町内会全体や、地域の取組みには見えてこなくっても、そうして、ローカルなところでは、声をかけ合ったりもあるんですね。
とても温かな事例をお聴きし、皆さんに勇気を分けてくれたように思います。


枝光第二区で、2年、8回にわたる会議をしてきました。
ようやく、防災計画まで辿り着きました。
が!
これは『第1弾』です。
まだまだ中身が詰まっていないところもたくさんあります。
今後、どんどん修正・更新していくものとなります。

さしあたり、次の出水期前には、もう更新しますので、頑張って検討を続けていってもらえたらと思います。


とても熱心で、思いやりの深い、枝光第二区の皆さんの活動に感銘を受けました。
今後も外側から支援していきたいと思っています。


今日もご覧いただきありがとうございます。


<1年前の”今日”の記事★>

これはこれは!
大切な記事ですね。
『学童に入れない問題』もネット上では炎上していました。
子どもの居場所。大切なことです。







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