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一つひとつの遊びに意味がある!?白野江あそぼうさい

昨日、北九州市門司区の白野江市民センターであそぼうさいを実施しました!
自然豊かなこのまちは、都心部とは離れておりまして、人口も少ないです。
小学校じたいに生徒は少なく、この日の子ども講座でも、他の地域に比べ、参加人数は少なめ。

でも!
あいにくの雨が、恵みの雨に!!(笑)
野球の練習ができなかった子ども達が、急遽たくさん来てくれました!
(雨が降ったので来れなかった子もいたそうです)

いつも、あそぼうさいは、『好きっちゃアカデミー』の学生の皆さんに支えられて実施しております。
この日も、
・北九大防犯・防災プロジェクトMATE’s
・北九大環境・防災ボランティア3Club
・九州共立大学SDGsチャレンジアクション研究会
の皆さんが来てくださいました!

学生メンバーがマンツーマンで対応できるほど、いつもより少人数の子ども達と一緒に実施となりましたが、
それがまた、良かった!!!

あそぼうさい史上にも残る、とても良い講座となったと思います。

というのも、
いつもは、「好きなところで遊んでこ〜い!」っていう自由な形式をとっているのですが、
今回は、
大きく2グループに分けて、順にひとつひとつの遊びを実施していきました。

これにより、ひとつひとつの遊びにどんな意味が込められているのかを、しっかりと学んでいくことができました。

ご一緒した保護者さんや、市民センターの皆さんと、
『へぇ~!』って言いながら、順に遊んでいきました。


では、実施したプログラムを順に解説していきますね!!

●ウォーミングアップ『防災グッズ暗記ゲーム』

ボードに描かれている10個の防災グッズ。
1分程度で、みんなで、じ〜っと見つめて覚えます。
はい!チームで思い出して書き出して!!

もちろん、グッズを覚えてもらうことも大切なのですが、
『チーム』で話し合って思い出すことを大切にしています。
話し合いながら、それぞれのグッズの意味などを考えます。
暗記ゲームにするからこそ、しっかり覚えられるかな?


アイスブレイクが終わったところで、
各ブース遊びを始めます。

①大雨前線ゴルフ

何やら、ゴルフのボールと、
「ミナミカラ アタタカク シメッタ クウキヲ オクリコム棒」と書かれた棒があります。
九州の大陸の北側にカップインの穴が開いております。

ゴルフボールを大雨を発生させる水蒸気に見立てています。
北上していき、前線でブロックされるように、カップインしやすくなっています。
大雨のメカニズムを学ぶものです。


②災害ダーツ

輪になった3色の的があります。
内側から、レベル3赤⇒レベル4紫⇒レベル5黒の避難情報が書かれています。

早めに発令されるレベル3:赤の高齢者等避難の避難情報は、早めが故に、ハズレやすいです。なので的も小さいんですね。
一番大きな的の、レベル5:黒ともなると、災害が起きる可能性というのは各段に大きくなります。

子ども達は色の違いなども学びました!


③台風ボーリング

通常、台風は北上するにつれ、西から東へカーブして曲がっていきます。
それをボーリングに見立てて遊ぶものです。

最初はサッカーボールをカーブさせて楽しみますが、後半には、どデカイ、バランスボールでやってみます。
ボールは台風の大きさを表しています。

ちょっと逸れても当たりやすいですし、山脈も平然と乗り越えてきます。もちろん、威力・破壊力も凄いです。

台風の動きや勢力の大きさを学ぶゲームです。


④災害ぶたのしっぽ

トランプのぶたのしっぽと同じ遊び方です。
カードをめくると、晴れとか雨のカードが出ます。
同じカードが出ると「取る」!先に取った人の勝ちです。

ただ、中には『地震』というカードがあります。
このときばかりは、後方に設置されているピンポンやカードのところまでダッシュ!!
突然の地震で、揺れ始めたり、緊急地震速報が鳴ったら、たった数秒で命を守る行動を学びます。


⑤地図パネル

このまちの標高図が色分けされた地図が、何やらパズルになっています。
メインの道路。海。山の標高。
繋ぎ合わさるヒントを見つけながら、自分のまちを見つめて、パズルに奮闘していきます。

遊びながら、自分のまちの地図を見つめていくものですね!
特にこのまちは、海のまちです。
高潮などの海からの災害には、土地の高さが重要なテーマとなります。
ウチのメンバーの谷本くんが、そんな地域特性・地域課題に合わせて、このパズルを作ってきてくれました!!

この校区は、もっと南北に広い!ということで、納まりきれない地図になったことはご愛嬌で!(笑)


⑥8割がた大丈夫だろうゲーム

箱の中には、5つのボールが入っており、これを『くじ引き』のように引く、単純なゲームです。

4つは緑のボールで『セーフ!』安全です。
ただ、1つは赤のボールで『アウト!』災害に見立てています。

5個のうち4つがセーフですから、8割がたOKなのです。楽勝~♪と思いつつも、いざ自分の番になったらヒヤヒヤ!!(笑)

確率が低くとも、『いつか』災害が起きてしまうというのを表したゲームです。 


●ダイバーシティかるた・白野江かるた

地域の名物や名所などが『かるた』にまとめられている『白野江かるた』!
郷土の魅力が詰まっています!!
とても素晴らしい作品で、令和2年に作られたそうです。
『好きっちゃ』としては、こういう地域愛に繋がるものは大好物ですので、ぜひ皆さんに体験してもらいたいと使用させていただきました。

同じ『かるた』の形式で、『ダイバーシティかるた』も続けて行いました。
見たことあるマーク?
ちょっとずつ違うマーク?
一瞬でも他の人より早く!競いあって取ってくれていました。

『白野江かるた』においては、作成してすぐコロナ禍というのもありましたよね。
『こうしてみんなに楽しんでもらえて良かった!』と市民センターの方も喜んでおられました!


●じゃんけん大会

かるたで、同時だった子どうしで、じゃんけんで決着をつけて大盛り上がりしている様子に、急遽予定を変更し(笑)じゃんけん大会をしました。

お兄さんじゃんけんで勝ち残りを決めたり。
ただのじゃんけんで終わらないのが、あそぼうさい流。

後出しじゃんけんで、ぼくに勝ってみよう!
じゃんけんポン!ポン!⇒簡単ですね。

では、負けてみよう!
じゃんけんポン!ポン!
じゃんけんポン!ポン!⇒あれあれ~?

勝のは簡単だったのに、負けるのはとっても難しい。。。。

人間って自分の都合の良いことは考えやすいのですが、都合の悪くなることは、すぐに頭が回らない~。。。
災害への向き合い方も全く同じだよって教えます。

ついでに、『じゃんけん列車』
じゃんけんで負けた人は、後ろに繋がった列車になります。

じゃんけんする前には、お互いが自己紹介、ごあいさつをしてじゃんけんスタートです。
最後には一本の長~い列車となりました。
(子どもに勝たせてあげれば良いのに、ウチのメンバーが優勝しちゃって・・・(笑))

このようにコミュニケーションをとることも、地域の中での防災まちづくりには重要なことですよね!

一列になったら、番号を数えたりして、人数の把握方法や、2列に分ける方法なども確認しました!


●バケツリレー

じゃんけん列車の1列から2つのチームに分けて、
チーム対抗戦です!!

古典的ではありますが、『バケツリレー』です。
バケツの中には、水ではなく、ボールが入っておりますのでご安心を!(笑)
こぼさないように、スピーディーに運びます!

ちょっとしたコツを掴んだら、随分とスピードが速くなりました!!

こういうのも、力を合わせて、実践してみると良いですね!!



最後に、ひとりひとりに、感想を発表していっていただきました。
それぞれの遊びの中で、それぞれの学びをしていってくれていることを確認しました。

あそぼうさいは、ただ防災で遊ぶというだけでなく、
それぞれのゲームに学びのネタを込めています。

難しいメカニズムのものでも、ちょっとしたアンテナになり、目線が向くことで、感じていくものも違うんだろうと思います。

また、全て、手作り。誰でも、どこでも実践できるプログラムにしています。
ぜひ多くの地域でも実施していただけると嬉しいです。


最後に、ぼくたちNPO法人好きっちゃ北九州で、あそぼうさいを実施する理由としては、地域づくりのなかでのテーマとなるからです。
この日も、保護者の方もご参加いただき、市民センターの皆さんとも学び合いました。

地域のなかで人が繋がり、
一緒に自分たちのまちを見つめ、
一緒に自然と共存していきます。
あそぼうさいは、そんな、人と地域を繋ぐツールだと考えています。


とても楽しかったです!
お疲れさまでした!!



今日もご覧いただきありがとうございます。


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