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マンション町内会の『地震対策遊び!!』

2024.6.30(日)
北九州市小倉北区のとあるマンションにて、
『あそぼうさい』を融合した、地震対策をテーマとした防災イベントを開催いたしました。

このマンションの、管理組合、町内会、そして有志メンバーで結成する3団体が見事にコラボしての企画・実施となりました。

もともとは、マンションのなかでの町内会があり、様々な活動をされていたそうなのですが、コロナも含めて、活動が停滞。
その意味や意義に疑問も出始めました。

マンションの住民にアンケートをとってみると、女性の多くは『繋がり』を、男性の多くは『安全・安心』を、求めていることが判明し、それぞまさに、『町内会』の役割なのでは!と、有志メンバーが立ち上がりました。

とても素晴らしいことに、
似て非なる組織でありました『マンション管理組合』と『マンション町内会』が、昨年度、ぼくたちもご一緒させていただいた企画で、見事にコラボしていくことができました。

そして、進む方向、住民の願うものは、同じものだとともに進んでいく体制づくりをされていったそうです。

昨年度の様子はコチラ!!

この取組みは、北九州市役所が強く進めている『町内会加入促進』にもヒットし、注目の好事例として取り上げられていきました。

都市型の北九州市では、マンションにお住いの人口もとっても多く、住民の自治組織である町内会において、マンションへのアプローチはとっても重要なものですよね。

『北九州市自治会ポータル』でも、昨年度の取組みが取り上げられました!!
(是非、この機会に、このサイトもご覧ください!!)


とても好評を得た前回。
今年度も、早々にこの梅雨時季での日程を決めておられました。

しっかりと、住民の皆さんで、合意形成、企画検討、そして広報を進めてこられていたようです。

当日、会場にうかがうと、とっても素敵な手作りの看板ができておりました。
スゴイ!!

今回は、参加者の名札シールが作られていたり、住民相互の交流も図れるように企画されておられました。

イベントの内容は大きく4段階です。
①地震に関する講話
②助け合いロールプレイング!
③あそぼうさい!
④自由交流


このご依頼をいただき、ぼくも準備をしてきました。
ひとつは、コレ!
さて、何に使うでしょう?

もうひとつは、コレ!
実物の写真を撮りそびれましたが、パソコン画面のスクショです。


さてさて!
住民の皆さんが段々と集まってきました!
イベントスタートです!!


まずはじめに。代表の方のごあいさつと、
家庭に備えておくべき!防災グッズのプレゼントについてご紹介がありました。

その後、ぼくから『地震』に関する講話を少しだけさせていただきました。
昨年度は、川に近いこの場所なので、『水害』のお話をさせていただきましたが、能登地震などもありました。『地震』も皆さんとっても関心の高いテーマのようです。

そこで最初にお話させていただいたのは、
地震の際には・・・・・

『マンションはめっちゃ揺れる!!』

ということです。

戸建ての家などが倒壊しているニュースを見ますが、マンションごと倒れてるのは、それほど数多くは見ませんよね。
耐震・免震が行き届いているからですね。

では、地震のときに、どうなるんだろう?


あの、へんてこりんな、棒というのか、杖というのか、
これに使います。

傘を立てて、ふらふらさせて遊んだことありますよね?
あれと同じ原理です。

倒れそうになると、支えている手を素早くそちらの方向に動かしてバランスをとります。それを繰り返していきます。

『免震』の構造はこのようにできていて、建物がボキッと折れるのを防いでいます。
でもほら、ご覧のとおり、、、、
『めっちゃ揺れる!!!!』

地震に強いマンション。
たしかにそうです。

でも、、、、ニュースにならないだけで、
中では、めっちゃ揺れます。

なので、備えをしておきましょう。


『免震バランス棒』と名付けたこの遊びです。
15秒耐えられるかな?というように遊びます。

前の方に座っていた子ども達にもチャレンジしてもらいました。
ウチのメンバーに超絶下手な人もいましたが・・・(笑)


地震の備えについては、3段階の時間軸でお話しました。

①地震が起きた瞬間に命を守ること
②地震が起きた直後に助け合うこと
③その後の生活を継続すること
の3つの時間軸です。

まず、地震が起きたときに生死を分けます。
家のなかで、倒れそうな物はありませんか?
命を奪うような大きな物。
そして大怪我につながりそうな物。
予め確認しておきましょう。

次に、その後の助け合いです。
まさに『共助』のことです。

地震が起きた直後に、「大丈夫?」って声をかけ合えますか?
セキュリティの行き届いているマンションが故に、家具の下敷きになっても誰も何日も助けてくれないかもしれません。

これについて、今日はロールプレイをやってみましょうね。

最後に、生き延びることです。
停電、断水、ガスの停止、下水道の寸断、物流の停止・・・。
生活を続けていくことができますか?
それぞれのご家庭で備えについて考えていきましょう。


講話はほどほどに。
じゃあ!早速!助け合いについて、やってみましょう!!!

『助け合いロールプレイカード』というアトラクションです。
とってもとっても、嬉しくって感服したのですが、
主催者の方々が、ぼくたちの書いたこの記事をご覧いただいておりまして、『是非これがしたい!』とおっしゃっていただきました。


コロナ禍で断絶しておりまして、久々の登場です!

こういったカードを用意します。
厚紙に印刷したりして作成できます。

人数の微妙なバランスを計算することが必要なのですが、
工夫ひとつで『助け合い』を実感できます。


カードには、「いる場所」と「すること」が書かれています。
大半の方々は『無事』なのですが、
なかには、負傷して動けない人もいます。

知らない人どうしでも、自然と、『助け合い』をしていかねばなりません。

皆さんにカードをくじ引きしていただいて、それぞれ書かれた場所に行っていただきます。
定刻となって、大きく笛を鳴らして行動スタートです!!


ぞろぞろと集合場所のホールに集まる皆さん。

そんななか、何人かで一緒に来る人たち。
負傷者の介助をしてくださっていたんですね。
「〇人いないと動けない」とカードに指示されています。

そっちは無事か?
人数は足りてるか?

〇階まで大丈夫?
〇棟の方はもういない?
非常階段もチェックした?

自然発生的に、助け合いと、リーダー格の人が生まれてきます。
とても感心する行動が見受けられました。

女の子を連れた若いお父さん。
『ぼく、無事なので、他の場所を見てきます。娘を預けても良いですか?』
果敢な行動に、涙の出る思いです。
とっても素晴らしい。

元来、誰しもが、
誰かの役に立ちたい。
困ったときは助けてあげたい。
そんな本能を持っているものと思います。

助け合いの行動や、確認などは、特に指示されているわけではありません。
自ずと、こうした行動ととれた皆さん、とってもステキでした。

主催の方も、
『こんなに自発的に動いてくださる人が多くて、感動しました!』とおっしゃっておられました。

町内会や組合での「役職」は持っていなくとも、
こうした困ったときに、ご活躍していただける人がたくさんいることを知りましたね。

ぼくからのまとめのお話でも
いざというときに声をかけ合えるように
住民同士で「ごあいさつ」は日頃からしておきましょうね。
とお伝えしました。



とっても素晴らしかったです!!

ぼくは、所用のため、ここで退席させていただきましたが、
後の『あそぼうさい』においても、盛り上がったそうです!





とってもステキな『マンション町内会』での活動となりました!!

またさらに一段と、住み良いところになったと思います!



終了後には、いつもどおり、好きっちゃアカデミーのメンバーでふりかえりミーティングをしたそうです!
産医大、九州共立大学、北九大のメンバーがご参加いただきました!

いつもとは全然違う展開の活動になって、皆さんにとっても良い経験になったと思います!



貴重な時間のなか、この記事をご覧いただきありがとうございます。


いただいたサポートは、NPO法人好きっちゃ北九州の活動費に、大切に活用させていただきます!!