Iride虹と扇のジュエリー④1mmの真珠~o.25mm単位のサイズのグラデーション~
Iride虹と扇のジュエリー④
色石の大変な石合わせは業界とGIA同窓生のネットワークでどうにか解決しましたが、次の難問が解けずにもがいていました。
1mm、1.5mmという小さな真珠を0.1~0.25mmm単位でサイズのグラデーションで集めることです。
あらゆる手段を使って、業界の大ベテラン、その他方々に問い合わせましたが全く解決の糸口が見つかりませんでした。
そこまで真珠にこだわったのは、虹と扇のジュエリーが「日本」を表現するものだからです。どうしても真珠でなければいけないのです。
この部分はどうしても妥協できませんでした。
ある時、雑誌に小さなアコヤを使った作品が掲載されていました。有名なMの商品でしたので、Mへ出向いて写真の件を問い合わせましたが、解決には至りませんでした。
時間ばかりが過ぎていって、納期が迫ってきます。
そんな時、業界の情報でそのサイズの淡水真珠を扱っている業者が解って解決の糸口が見つかりました。
日本を表現するためにはアコヤが望ましいのですが、アコヤではそのサイズが見つからないので、淡水を選びました。
大至急その店へ行って、1.25mm、1.375mm、1.5mm。。。。。というロットから10個づつ、合計120個選びました。
1個づつルーペで拡大して、ノギスでサイズを測って、目視で真珠の表面を確認して、真円に近いものを選びました。
写真の左側は1mm程度の真珠、右側は3mm程度の真珠です。大きさの違いが実感できると思います。
色石、真珠など素材が揃わなければ作れないジュエリーですが、「必ずどこかに存在する」と前向きに仮定して制作を進めて行きました。
ハラハラ、ドキドキの連続でした。それを支えて下さったのは業界の方々、GIA同窓生の方々でした。
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